ミニ・レビュー
1970〜80年代、いまだ外国人指揮者崇拝の風潮が色濃かった時代。山田一雄の並外れた才能は過小評価されていたかもしれない。死後20年あまりが経過し、彼の才能が見直されているのはすばらしい。読響を振ったCDには、あふれんばかりの生命力と濃密な歌心が詰まっている。「1812年」は凄絶な演奏。
収録曲
01楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」〜前奏曲 (ワーグナー)
02劇音楽「ロザムンデ」〜序曲 (シューベルト)
03劇音楽「ロザムンデ」〜間奏曲第2番 (シューベルト)
04劇音楽「アルルの女」第1組曲〜前奏曲 (ビゼー)
05劇音楽「アルルの女」第1組曲〜メヌエット (ビゼー)
06劇音楽「アルルの女」第1組曲〜カリヨン (ビゼー)
07劇音楽「アルルの女」第2組曲〜ファランドール (ビゼー)
08大序曲「1812年」 (チャイコフスキー)
演奏
山田一雄指揮 読売日本交響楽団 (8)二期会合唱団
録音
(1)〜(3)71.5 (4)〜(7)73.4 (8)83.4