ミニ・レビュー
フランスで修業したクラリネット奏者、吉田誠はだれがどう言おうと“クラシック”なプレイヤーなのだが、いわゆる“クラシック”の枠の中では語りきれない魅力を秘めている。その端正な姿とはちょっとミスマッチな異能を感じさせる異才である。アルバムの最後にはあっと驚く仕掛けも。文句なく楽しい一枚。★
収録曲
01コンクールのためのソロ (メサジェ)
02亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
03ヒースの茂る荒れ地 (ドビュッシー)
04亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
05組曲「エスパーニャ」〜第2曲 タンゴ (アルベニス)
06ワーグナーのアダージョ (ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマン)
07ヴェルディの歌劇「椿姫」の主題による協奏的幻想曲op.45 (D.ロヴェッリョ)
08クラリネットのための幻想曲 (ゴーベール)
09アダージョ (アルビノーニ)