ガイドコメント
前作『なんだこれくしょん』以来約1年ぶり、2014年7月9日リリースの3rdアルバム。「もったいないとらんど」「ゆめのはじまりんりん」「ファミリーパーティー」といったシングルを含む、ますます飛躍を続けるきゃりーの快進撃を実感できる一枚。
収録曲
[Disc 1]
01ピカピカふぁんたじん
3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』の冒頭を飾るオーヴァーチュア。幻想の森を抜けていくと、そこにはマジカルなワンダーランドが広がっていた……とでもいえそうな、約1分10秒のインストゥルメンタル・トラックだ。
02きらきらキラー
au「auスマートパス」CMソングで話題のシングル。チアガール風の“L.U.C.K.”の掛け声が弱った心を元気づける、ラッキーをテーマにしたアッパー・ポップだ。“キラー”と“ラッキー”の回文的リリックと無邪気でキュートなヴォーカルが絶妙にマッチ。
03ゆめのはじまりんりん (album mix)
ねじ巻き人形をイメージさせるイントロから展開するのは、別れと新たな世界への旅立ちについて。卒業の季節にふさわしい、ほんのり切なさが漂うポップ・サウンドが胸をキュンとさせる。「CHINTAI」CMソング起用の8thシングル。
04もったいないとらんど
一瞬にしてマジカルなパレードが出現したかのような、にぎやかでカラフルなポップ・チューン。民俗舞踊風のエスニックなメロディが非日常感を演出し、祭りの後の寂しさの直前の胸の高鳴りを描く。“もったいない〜”のフックが耳に残る7thシングル。
05シリアスひとみ
“人見知り”だから”Hit on me”(私を誘って)と、シャイすぎるゆえに表情固くなってしまう女子の心情を言葉遊び巧みに描く。リズミカルなフレーズを繰り返しながら、キッチュなテクノ・ポップを展開。ダイナミックなロック・アレンジも好演出に貢献。
06do do pi do
プロデューサーの中田ヤスタカのユニット、capsuleの楽曲のカヴァー。オリジナルはパステルなキューティ・ポップ満開だったが、こちらはアグレッシヴな鍵盤を配して派手やかに。とはいえ、きゃりーのロリータ・ヴォーカルでスウィートネスも十分。
07ファミリーパーティー (album mix)
『映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』主題歌へ書き下ろした9thシングル。映画の世界観に沿った家族の絆をテーマに、ピコピコとしたカラフルなサウンドを展開。エレクトロながら温もりを感じるテクノ・ポップだ。
08Ring a Bell
きゃりー初の全英語詞曲。といっても、“ベルが鳴った、スタジオに行こう、私の携帯どこ?”の繰り返し。「ジングルベル」をチラッと思わせる、マジカルでファンタジックなエレクトロ・サウンドがテーマパークのパレードのようで楽しい。
09トーキョーハイウェイ
4つ打ちでスピーディに展開するエレクトロ・ダンス・チューン。Perfume「コンピュータードライビング」風のメロディに乗せて、せわしない東京の街で過ごす時間と二人の距離についてを歌う。リズミカルなビートにフィットするきゃりーの声に不思議な近未来感が。
10こいこいこい
童謡にありそうなやわらかい言葉とファンタジックな曲調で描く、恋への憧れの歌。“こいこいこい〜”から始まるおまじないは、可愛いらしくもどこか不思議で奇妙ななムードが漂う。グリコ「アイスの実」CMソングらしく“フルーツ”“ジュースィー”といったフレーズも。
11すんごいオーラ (album mix)
リズミカルに跳ねたアイリッシュ風のサウンドをベースに展開する、陽気でほがらかなナンバー。主人公は“ちょうど”を超えて“すごーい”と言われたい女の子。一度は持つヒロイン願望を、きゃりーらしくポップに描いている。サンスター「Ora2」CMソング。
12エクスプローラー
ワクワクとドキドキを一緒に詰め込んだような、胸が高鳴るマーチングバンド風のナンバー。タイトルどおり“探検者”として人生という名の航路へとすべり出す意気込みを明るくキュートに歌う。リズミカルなドラムが勇気をくれるようだ。
[Disc 2]〈DVD〉NANDA COLLECTION WORLD TOUR 2014 OFFICIAL DOCUMENTARY EPISODE1