ミニ・レビュー
英才教育にもさまざまあるが松田は6歳でモスクワへ渡った。これは彼女のデビュー盤。18歳ながらすでに彼女独自の世界観を創出しているのに驚く。特に「ワルトシュタイン」には年齢不相応な落ち着きとダイナミックな構成力を痛感。ショパンやリスト、ラフマニノフやスクリャービンなども一家言ある表現。注目株だ。
ガイドコメント
96年生まれ、6歳でロシアに留学し、数々の国際コンクールで優勝を飾ったピアニスト、松田華音のドイツ・グラモフォン・デビュー盤。ロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぎながらも、自身の内側から発せられる強いメッセージ性が聴く者の心を掴んで離さない。
収録曲
01ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」 (ベートーヴェン)
02バラード第1番ト短調op.23 (ショパン)
03ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」 (ショパン)
04献呈 (シューマン/リスト編)
05練習曲集「音の絵」op.39〜第6番イ短調 (ラフマニノフ)
06練習曲集「音の絵」op.39〜第5番変ホ短調 (ラフマニノフ)
07練習曲集「音の絵」op.39〜第9番ニ長調 (ラフマニノフ)
088つの練習曲第5番嬰ハ短調op.42-5 (スクリャービン)
09ワルツ変イ長調op.38 (スクリャービン)
10カノン (パッヘルベル/藤満健編)