ミニ・レビュー
20代から30代初め、未だスペイン色濃厚な独自の音のカタチを確立する以前のアルベニスのピアノ作品。ピアニストとしての生業に供する目的で書かれたか、概ね初期のショパンを思わせる耳に心地よい類の作りだが、ふとした瞬間に既成の枠を破って耳にゴツと引っかかる新しさがあり、何やらざわめかせる。
収録曲
アルベニス:
01本位音を主音とする長調による7つの練習曲T.67
02四季T.100
03キューバ風狂詩曲T.46
04古風な組曲第1番T.62
05ピアノ・ソナタ第1番〜スケルツォT.57
062つのサロン風マズルカT.87
07秋-ワルツT.96