ミニ・レビュー
いよいよ来季からパーヴォ・ヤルヴィがNHK響の首席指揮者に就任する。楽しみなことだ。そんな彼とベルトは、同じ国(エストニア)に生まれた音楽家どうし。だが単なる同郷人の共感などという次元を越え、ヤルヴィはスコアをクリアかつ鋭利に鳴らし、曲のあるべき姿を明らかにする。
ガイドコメント
エストニアを代表する現代作曲家、ペルトの交響曲第1番、第2番ほかを、同郷のパーヴォ・ヤルヴィが指揮した2003年録音。ペルトと音楽一家のヤルヴィ家の間には深い親交があり、作曲家の意図をもっともよく反映した演奏と言えるだろう。
収録曲
ペルト:
01「賛と否 (ロストロポーヴィチに捧ぐ)」 (チェロ協奏曲)
02交響曲第1番op.9「ポリフォニック」
03バッハ主題によるコラージュ
04無窮動op.10
05「我らの庭」児童合唱とオーケストラのためのカンタータop.3
06交響曲第2番
演奏
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア国立交響楽団 (1)トゥルルス・モルク(VC) (5)エレルヘイン少女合唱団
録音
(1)(4)(5)2003.8 (2)2003.6 (3)(6)2003.2