ミニ・レビュー
独特な言語感覚とメロディ・センスで、聴き手の胸元をさらりとえぐる彼らの持ち味はタイトル曲に顕著だが、シンプルなアレンジで最大の効果をあげているバンド・アンサンブルの妙こそ、実は彼ら最大の魅力かも。一転「Ink」での凝ったアレンジは新境地開拓?
ガイドコメント
2012年5月にindigo la Endのヴォーカルでもある川谷絵音を中心に結成した4人組バンド、ゲスの極み乙女。の3rdシングル。映画『ストレイヤーズ・クロニクル』の主題歌/挿入歌として書き下ろしたナンバーなどを収録している。
収録曲
01ロマンスがありあまる
映画『ストレイヤーズ・クロニクル』主題歌のほか、バンドが出演したトヨタ「スペイド」「ポルテ」CM曲としても話題となった3rdシングル。“ありあまる”とリフレインするサビの不思議な中毒性、そして細やかなリズムが利いたアレンジが耳を引く。
02サイデンティティ
ため息をつくことを意味する“sigh”に“identity”を混ぜ合わせた造語をタイトルに冠したナンバー。“画面上で言い訳し合う虚しい集団”と痛烈な皮肉を浴びせながら、自らのうちにある苦悩を吐露。ほないこかの激しいドラムが魅力的。
03Ink