ミニ・レビュー
60年代後半の録音に83年の「ツァラトゥストラ」を加えた3枚組。体系だったオーケストラの録音が意外に少ないだけに、今や貴重とも言える集成になった。しかも「イタリアのハロルド」は初CD化だ。中ではベルリオーズの2曲が素晴らしいが、選ばれた録音だけあっていずれも質は高い。
ガイドコメント
現在も指揮活動を続けるフランスの巨匠指揮者、ジョルジュ・プレートルがRCAに残した録音を集めたCD3枚組。1967年から69年にかけて録音した4曲の交響曲と1曲の管弦楽曲に、83年のデジタル録音による「ツァラトゥストラ」をカップリング。
収録曲
01幻想交響曲op.14 (ベルリオーズ)
02交響曲「イタリアのハロルド」op.16 (ベルリオーズ)
03交響曲第2番ニ長調op.43 (シベリウス)
04交響詩「夜の騎行と日の出」op.55 (シベリウス)
05交響曲第5番変ホ長調op.82 (シベリウス)
06交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30 (R.シュトラウス)
演奏
ジョルジュ・プレートル指揮 (1)ボストン交響楽団 (2)ロンドン交響楽団 ワルター・トランプラー(VA) (3)〜(5)ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (6)フィルハーモニア管弦楽団 クロストファー・ウォーレン=グリーン(VN) デイヴィッド・ベル(OG)
録音
(1)69.2 (2)68.10 (3)(4)67.11 (5)67.9 (6)83.6