ミニ・レビュー
子どもを見守る母の目はいつの世でも優しい。小林沙羅は選んだ17曲を通して世界で一番深い思いを聴き手に届ける。澄み切った声の何と美しいことだろう。これでこそ、新川和江が「歌」の歌詞で描く“子を持つ女の優しさ”に心から共感できるというものだ。
ガイドコメント
新世代のソプラノ歌手、小林沙羅の2年ぶりとなるアルバム。“祈り”と“愛”をテーマに、「アヴェ・マリア」や子守歌などを収録。自身が母親になった気持ちを書き下ろしたオリジナル曲も。慈愛の心と無償の愛に満ちた歌が、聴き手を優しく包み込んでくれる。
収録曲
01シューベルトの子守歌 (シューベルト)
02ブラームスの子守歌 (ブラームス)
03カッチーニのアヴェ・マリア (カッチーニ)
04歌 (池辺晋一郎)
05お江戸子守唄 (民謡) (中村裕美編)
06シュトラウスの子守歌 (R.シュトラウス)
07モーツァルトの子守歌 (フリース)
08マリアの子守歌 (レーガー)
09揺籃のうた (草川信)
10ねむの木の子守歌 (山本正美)
11バッハ-グノーのアヴェ・マリア (J.S.バッハ、グノー)
12ピエ・イエズ (ロイド=ウェバー)
13そして小鳥は (プッチーニ)
14マスカーニのアヴェ・マリア (マスカーニ)
15子守唄よ (中村裕美)
16子守歌 (小林沙羅)
17風の子守歌 (池辺晋一郎)
演奏
小林沙羅(S) 河野紘子(P) (3)(5)(8)(12)(15)高木慶太(VC)