ミニ・レビュー
歌い始めの息遣い一つで歌の雰囲気がスッと伝わる、そんな伝達力の強さを持つaikoだが、このタイトル曲も冒頭のスキャットで希望へのワクワクが飛び込んでくる。切なさとポップネスの最適解ともいえる「間違い探し」、胸をギュッと掴まれるバラード「月が溶ける」とともにaiko節健在の37枚目。
ガイドコメント
前作「恋をしたのは」以来約1年2ヵ月ぶりとなる、2017年11月29日リリースの37枚目のシングル。表題曲は、底抜けに元気になれるポップ・ナンバー。カップリングには、切なさを湛えたラヴ・ソング「間違い探し」などを収録。
収録曲
01予告
どこか不安が募りそうなタイトルも、冒頭の“トゥットゥル、トゥットゥル〜”から杞憂&一笑で終わることを自覚。“あたしだけの道をあたしは知っている”と未来の自分に楽観するスタンスが、最強のaikoの証しかも。リズミカルなポップによる37thシングル。
02間違い探し
明るく軽快に展開するジャジィなテイストながら、歌うのは切なくもどかしい恋の感情の揺れ。もうダメかな、そんなことないはず……とグルグルと頭を巡らす微妙な心情の瞬間を“間違い探し”と描写し、何気ない日常を口早で自問するaikoワールド全開のラヴ・ソングだ。
03月が溶ける
“月が溶ける”というのは、さよならを言われて涙した時に見た月の光景のこと。電話の終わりで繰り返される“ありがとう”が二人の最後に思えてしまうという、強く愛するがゆえの不安をaikoが絶妙に描く。切なく繊細な旋律で綴るミディアム・ラヴ・バラード。
04予告 (instrumental)