小嶋陽菜がセンターポジションを務めた47thシングル。躊躇わずにぶつかっていくという恋への決意を、“ガチンコで行くぞ”というプロレスのスラング“シュート”になぞらえている。歌謡曲調のイントロなども含め、劇画チックな展開が興奮度を高める。

歌うのは乃木坂46、欅坂46の“坂道”からの選抜組を加えた坂道AKBで、センターは欅坂46の平手友梨奈。独り占めするために、邪魔するものたちを消して、誰を殺せばいいなど、嫉妬に苛まれる苦しい恋心を歌う。EDM作風を採り入れたハウス・ダンス・ポップだ。

柏木由紀と渡辺麻友のユニット“まゆゆきりん”によるナンバー。終わってしまった恋に直面し、慰められるよりトコトン泣いて落ち込んで次の日を迎えようという失恋ソングで、そのストーリーにふさわしい二人の切なくも晴れやかで清涼感ある歌唱が胸をすく。

おとぎ話の世界を描いたようなファンタジックなメロディと“ン・チャチャ”というリズムがロシアや東欧の民謡を思わせる。夢が一つ叶う魔法を使えたらをテーマに、本当の願いを自問自答する。「NHK全国学校音楽コンクール」中学校の部課題曲となった48thシングル。

49thシングルはSNSを意識したラヴ・ストーリー。AKB48王道のサマー・ソング路線で、快活でダンサブルな展開が心を躍らせる。SNSに上げた片想いの呟きに“大好きな人となう”のリプライが……というハッピーエンドが照れくさい。センターは指原莉乃。

AKB48グループのメンバーが出演するドラマ『豆腐プロレス』の楽曲で、宮脇咲良演じるチェリー宮脇以下ドラマのリングネームで歌唱している。汗と涙の群像劇に合った哀愁ラテン歌謡調のダンス・ポップに乗せて、闘う時は未来だけを見て夢を手に入れろと叫ぶ。

一瞬ドキッとするタイトルは、1ヵ月だけの夏のアルバイトで出会った、怖いけど気になる先輩への咄嗟に思いついたアピール。恋を自覚し始めて胸がキュンとなる淡い恋心を、初々しさという意味ではピッタリのフレッシュなAKB48 16期研究生が歌っている。

突然の再会で気づいたのは、新しい彼の存在……。思い出のアンクレットを外せないまま、恋のケジメをつけようとする心情を描く。オールディーズや山下達郎マナーのメロディが印象的な、爽やかなポップ・ソングだ。渡辺麻友がセンターを務めた50枚目のシングル。

48グループで歌声に定評ある岡田奈々、柏木由紀、白間美瑠、高柳明音、田野優花、峯岸みなみ、山本彩、横山由依の8名によるソウル・ポップ。苦手なタイプだったのにいつの間にか君の虜になっていたという恋模様を綴る。“先のことなんか”以下のブリッジがオシャレ。

9thアルバム『僕たちは、あの日の夜明けを知っている』のリード曲で、センターポジションは岡田奈々。人生を靴と靴紐にたとえながら、解けた過去に捉われず、解けないようにまた紐を結んで走り出せとメッセージを送る。軽快なテンポと快活なメロディが清々しい。

冒頭の岡田奈々の力強くも切ないヴォーカルで一気に引き込むエレクトロ・ポップ。別れを告げる寸前にまで張り詰めた感情を“涙の表面張力”とし、ピンチに陥った恋の切迫と虚無を描く。歌唱メンバーは岡田のほか、小嶋真子、高橋朱里、向井地美音の4名。

異性と意識しなかった彼と“友達から恋人”へと距離を縮めるために試しにキスしてみようとモーションをかける、なかなか大胆なシチュエーションを歌う。ドゥー・ワップ風のコーラスもプラスした爽快なダンス・ポップだ。歌うのは、入山杏奈、加藤玲奈、宮脇咲良の3名。

“臭い物に蓋をする”の諺をモチーフに、都合悪いことに目を背ける男に愛想を尽かす女の心情を歌う。アタック強めなギターやリズミカルなパーカッションなど、ジャズ・ファンクやビッグバンド調で畳み掛ける大人のグルーヴが印象的。歌唱は柏木由紀、山本彩、横山由依の3名。