ミニ・レビュー
高度な技術に裏打ちされた美しい音色、自然な音楽の運びが魅力のシャマユ。透明感のある音色だからこそ実現できる立体的な音楽の構築はサン=サーンスの音楽との相性が非常にいい。華やかさにもあふれ、作品のドラマ性も存分に聴かせてくれる。協奏曲とともに収められた練習曲やマズルカも魅力的だ。★
ガイドコメント
シャマユはフランスのグラミー賞に当たるヴィクトワール賞を3度も受賞している中堅ピアニスト。サン=サーンスのピアノ協奏曲と小品を組み合わせたこのアルバムは、シャマユの表現力の広さと深さを発揮している。
収録曲
サン=サーンス:
01ピアノ協奏曲第2番ト短調op.22
02ピアノ協奏曲第5番ヘ長調op.103「エジプト風」
036つの練習曲op.111〜第4曲 ラス・パルマスの鐘
046つの練習曲op.52〜第6曲 ワルツの形式で
05マズルカ第3番ロ短調op.66
066つの練習曲op.111〜第1曲 長三度と短三度
07アレグロ・アパッショナートop.70
086つの練習曲op.52〜第2曲 各指の独立のために
09のんきなワルツ変ニ長調op.110
演奏
ベルトラン・シャマユ(P) (1)(2)エマニュエル・クリヴィヌ指揮 フランス国立管弦楽団
録音
(1)(2)2017.12 2018.4 (3)〜(9)2018.4