ミニ・レビュー
奇才・高橋悠治の編曲と連弾もだが、彼の訳による詩の朗読を青柳自ら行なっているのも聴きもの。訥々とした語りに風情が漂う。その詩を書いたルイスによる歌曲、マラルメによる歌曲など、象徴派の詩人を“登場”させることで「ドビュッシーは印象派ではない」という青柳の主張もアピール。美しいアルバムだ。
収録曲
ドビュッシー:
01牧神の午後への前奏曲 (高橋悠治によるピアノ連弾版)
02ステファヌ・マラルメの3つの詩
03あらわれ
04小組曲
05亜麻色の髪の乙女
06ビリティスの3つの歌
076つの古代碑銘
演奏
青柳いづみこ(P,(7)朗読) (1)(4)(7)高橋悠治(P) (2)(3)(5)(6)盛田麻央(S)