ガイドコメント
デビュー10周年を記念したベスト・アルバム。ファンによるアンケートから選ばれたナンバーに加え、メンバー2人がセレクトした楽曲も収録。さらに新録曲も楽しめる充実作だ。2人の幅広い才能が詰め込まれている。
収録曲
[Disc 1]〈YOUR FAVORITE〉
01愛のかたまり
02Anniversary
03雪白の月
恋人との離別後に初めて幸せの意味を知ったという想いを綴ったバラード。切々と紡ぐようなヴォーカルに寄り添うピアノの音が、心の喪失感を表わしているよう。男性の繊細さを描いた詞が切ない。
04Love is...〜いつもそこに君がいたから〜
05恋涙
06ボクの背中には羽根がある
07硝子の少年
08雨のMelody
09薄荷キャンディー
10月光
11Music of Life
作詞を堂本光一、作曲を堂本剛が担当した、社会や人間、そして自分自身の弱さを歌うナンバー。欲望が渦巻くこの世界に“目を覚ませ”と一石を投じる詞やエンディングで一転するメロディ・ラインなど、ふたり独自の世界観には脱帽。
[Disc 2]〈KOICHI'S FAVORITE〉
01Kissからはじまるミステリー
02Bonnie Butterfly
03LOVESICK
04Misty
真冬の浜辺に恋人と訪れた男性がふと覚えた、未来の不安を歌ったナンバー。随所で聴かれる、なにやら感覚を麻痺させるようなフルートの音が、灰色をした無機質な冬の海を想像させる。堂島孝平が詞曲を手掛けた。
05ビロードの闇
0699%LIBERTY
07ライバル
同世代の二人が低めのトーンで“タメ年のライバル”を歌いあげる、2002年発表のナンバー。重厚な打ち込みのアレンジをバックに、攻撃的に展開するそれぞれのソロ・ヴォーカルは、決して交わらない平行線を思わせるようで刺激的だ。
08HELLO
再会した昔の恋人とそれぞれの道を歩いて行こうとあらためて決意する、切なくも前向きなミディアム・バラード。堂本光一の淡い色彩を放つソフトなヴォーカルが、甘酸っぱさを持ったアレンジと相まって胸を打つ。
09このまま手をつないで
大人と子どもの挟間の時期の、走り出した恋心を歌ったアップ・テンポのナンバー。“風の匂い”“雨の音”といった視聴覚でその場面を想像させる松本隆の詞が秀逸。凝ったコーラス・ワークも聴きどころだ。
10フラワー
11ふらいんぐ・ぴーぷる'99
堂本剛の高音ヴォイスの魅力が活かされたメロディ、ポジティヴな詞やブラスを用いた遊び心満載なアレンジが楽しい、99年発表のナンバー。弾けるだけでなく、“情緒次第で逃避しないで”というメッセージ性もあわせ持っている。
12いつも僕は恋するんだろう
堂島孝平が手掛けたミディアム・ナンバー。恋に不器用だが“これからも恋をするんだろう”という前向きさも忘れない詞世界に共感。等身大の飾らないヴォーカルが、楽曲の持つ愛らしい世界観を引き出している。
13真冬のパンセ
14Harmony of December
[Disc 3]〈TSUYOSHI'S FAVORITE〉
01せつない恋に気づいて
02ずっと抱きしめたい
堂本剛が詞で参加したテクノ風ナンバー。“世界中が敵でも君がいれば生きていける”という圧倒的な恋愛心をスピーディなメロディに乗せて歌う。ヴォーカリストとしての可能性が開花した一曲といえる。
03Natural Thang
04Love U4 Good
05to Heart
06カナシミ ブルー
07春雷
1枚の写真に写る女性を目にしたことをきっかけに、思いがけない物語が始まる。そこに理由はなくても、自分の閃きのまま行動することも“あり”なのだと教えられる。ヴォーカルの掛け合いが見事な、2005年発表の激情的なナンバー。
08君のためのうた
09青の時代
10ひらひら
11Destination
12Night+Flight
13In My Heart
雨の降る中での終わりゆく恋を歌ったバラード。“二人の明日が二つの明日になる”と歌う、その悲しいくらいに美しい二人のハーモニーが心の琴線に触れ、涙を誘う。ヴォーカルとストリングスの音の融合もまさに絶品。
14KinKi Kids forever (English version)
森永チョコレート「ダース」のCMにも起用されたナンバーの英語ヴァージョン。シンプルなアレンジゆえにヴォーカルが何といってもメイン。コーラス・デュオとしての新しい側面を感じさせる一曲だ。
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