ミニ・レビュー
2003年に東京藝術大学を修了、2005年にパリへ留学。2006年には溝口健二監督の無声映画『東京行進曲』に生演奏をつける作品も発表した阿部(78年生まれ)の意欲作。パリの雑踏と、清新なピアノ音が微妙な調和をみせながら、スリリングな世界を展開。
ガイドコメント
ファッションショーの音楽監督やライヴの演出など、多岐にわたる活動を繰り広げている阿部海太郎の2007年5月発表のアルバム。インディペンデント映画のために書き下ろした楽曲など、ヴァラエティ豊かな作品集だ。
収録曲
01手紙-タカギ・マサカツさんへ ドイツ・ウンタートゥルクハイムにて
02“パ・ザン・ルガール”タンゴ
03ビストロ・ア・ドゥー・パ
04ワルツの時間への序奏
05フィリップ・サルド邸のワルツの時間
06鐘はかく鳴りし
07真夜中のパスティスDUB
08アントワープ発パリ行きタリス鉄道
09国鉄オーステルリッツ駅
10食後のテーブルクロスのバレエ
11パリ音楽祭
12パレットの黒は休憩中
13シュトゥットガルト現代美術館
14バスティーユのアメモヨイ
15メトロポリタンにギター独り
16ドルチェ・ドルチェ
17変ロのレッスン
18“パ・ザン・ルガール”間奏曲
19ロフト付きのパラダイス
20オルヴォワール・マーチ (“マルシャ・ハンショ”風の)
21地下鉄フィーユ・デュ・カルヴェール駅