ガイドコメント
メジャー3枚目のアルバム。亀田誠治をサウンド・プロデュースに迎えた既発シングル曲ほか、これまでライヴ会場でしか手に入らなかった「マンハッタン」など全13曲を収録。青春パンクに新たな息吹を与える快作だ。
収録曲
01ボクハナンダ
頭の上のほうから爽快に突き抜ける歌声。穏やかな曲調でたまに鈍く歪むギターが面白い。シンセが単調なリズムを良い按配に破壊して、宇宙的な素敵な役割を果たしている。歌声もメロディ・ラインも爽やかな1曲。
02ゆっくりと消えた花
緊迫感溢れるベース・ライン、そしてエフェクトがかかったヴォーカルに追い詰められるような感を受けるが、サビは痛快。繊細に刻まれるドラムとベース、そして楽しく遊ぶシンセサイザー。どれもが調和し、ギター・ソロも恰好良い。
03マンハッタン
巻き舌の入った張りのある歌声に「マンハッタンマンハッタン」と歌うこの曲は、1回聴いたら忘れられない頭にこびりつくほどの印象深さ。ギター・ソロでは叫び声も入り、盛り上がりは絶頂。歌詞も曲調も楽しく激しい1曲。
04メロディー
ゲーム・ソフトとのタイアップ・ソングであるこの曲は、メロディアスで少し塩辛くて切ない1曲。オシャレに韻を踏むところはさすがだと思わせる。時に遊んでいる飾りのギターが印象的で、曲としての楽しさを倍増させる。
05プラスティック〜紫川 (パープルリバー)のほとりにて〜
フラメンコのようなイントロに意外なヴォーカル・ラインが入ってくる、スロー・テンポなバラード調ナンバー。ゆっくりとした時間が流れるメロディで、サビは伸びをしているかのように気持ちよく、コーラスが美しさに拍車をかける。
06メロンパン
この曲を聴くと魔法にかかったかのように、体中メロンパンに支配されること必至。メロンパンって偉大なのだと思わせんばかりの、メロンパンに異様な愛を施した面白味溢れる1曲。頭のなかがメロンパンでいっぱい!
0725
イントロのギター・リフが印象的。絶望的な歌詞から滲み出る感性溢れた歌声は見事な実力を物語る。希望さえもなくし、哀しくなるような気分を救うのはサビのメロディ。少しだけ出口が見え、そして再び迷宮に入り込む絶望を描いた曲。
08それだけ
始まりはドラムがドッシリと構え、ゆるやかな曲調が流れていく。出て行ってしまったのであろう愛している人を待っている、寂しいひとりの夜が切々と表現されている。伸びがあり、説得力のある歌声が、ズシンと胸に響く。
09シャイン、光の道しるべ
軽快なリズムにキラキラと光る歌声が印象的で、とても前向きな歌詞が胸に染み入る。今という時間を大切に、ジッとしていても仕方がないから動け! 行く先には必ず希望という光があることを教えてくれる、そんな気持ち良い1曲。
10パズル
どこか懐かしい匂いのするメロディ・ライン。優しさ溢れるヴォーカルが伸びのある声で流れていき、少しの寂寥感と少しの温かさが胸をギュッと締めつける。大切な人と行き違ってしまった心を、切なく吐露するサビが泣かせる1曲。
11春風
別れ話を切り出したのは、新しい風の吹く春。その春風はとてもとても切ない。どことなく雨の匂いを運んでくるこの曲は、寂寞の想いで胸が壊れそうになる。ギターの音色も実に哀しく、辛い想いに駆られて泣き出したくなる1曲。
12グラフィティー
綺麗なメロディに突き抜ける歌声が響きわたる。過去の自分とこれからの自分、そして君。過去の後悔を持って旅立つ今、心のキャンパスは真っ白で何でも好きに描けるんだぜ! と夢と希望を実に明確に与えてくれる素敵な1曲。
13Sunday〜君だけの特別な週末 (ウイークエンド)〜
日曜日がめっちゃくちゃ楽しくなるような歌。デートのときのドキドキ感とドギマギ感。失敗した哀しいことや嬉しくて仕方なかったこと。超甘酸っぱい日曜日の歌が女の子の声入りで楽しめちゃう、ぶっちぎりなサンデー!