ミニ・レビュー
バリバリと鮮やかに、そしてシャープに弾いていくのに、そこにあるのはテンぱった鬱陶しい息苦しさではなく快い緊張感。技巧的なアンコール・ピースを集めた小野明子のデビュー盤は、そんな美質にあふれている。野平一郎のピアノも相変わらず絶妙。
ガイドコメント
メニューインの弟子で、数々の国際コンクールで優勝、入賞をしている実力派、小野明子のデビュー・アルバム。小品集だが、野平の的確なサポートを得て、その実力を存分に発揮している。
収録曲
01踊る人形 (ボルディーニ/クライスラー編)
02バンジョーとフィドル (クロール)
03バレエ組曲「ペトルーシュカ」〜ロシアの踊り (ストラヴィンスキー/ドゥシュキン編)
04「ハプサールの思い出」〜無言歌op.2-3 (チャイコフスキー/クライスラー編)
05チゴイネルワイゼンop.20 (サラサーテ)
06バール・シェム〜「ニーグン」 (ブロッホ)
07シシリアーノ (パラディス/ドゥシュキン編)
08バレエ組曲「ガヤーヌ」第1番〜剣の舞 (ハチャトゥリアン/ハイフェッツ編)
09ラ・カプリチオーザ (リース)
10G線上のアリア (J.S.バッハ/ウィルヘルミ編)
11オペラ「ばらの騎士」〜ワルツ (R.シュトラウス/プシホダ編)
12バレエ「レイモンダ」〜グランド・アダージョop.57 (グラズノフ/ジンバリスト編)
13マズルカop.26 (ザルジツキ)
14スラブ舞曲op.72-2 (ドヴォルザーク/クライスラー編)
15カルメン幻想曲 (ビゼー/フバイ編)
16エストレリータ (ポンセ/ハイフェッツ編)