ミニ・レビュー
軽々と高いGまで舞い上がるコロラトゥーラの妙技に唖然となる。1957年の来日後ほどなく引退したため幻のソプラノと言われ、録音も少ない。「なつかしきヴォルガ」や「うぐいす」を耳にしたら誰もが“驚異”という言葉に頷くだろう。聴く者を癒す神秘的な美声だ。
ガイドコメント
ソレンコワは、1928年旧ソ連生まれのソプラノ歌手。その歌声は“クリスタル・ヴォイス”と称される美しさで、驚異的に広い音域と超絶技巧の持ち主だった。そんな彼女の実力を存分に捉えた、貴重な日本録音盤だ。
収録曲
01何故に夜のふけるまで (ロシア民謡)
02オリエンタル・ロマンス (うぐいすとバラ) (リムスキー=コルサコフ)
03なつかしきヴォルガ (ロシア民謡)
04やなぎ (ハチャトゥリアン)
05美しき君よ (ブーニン)
06つばめ (ドルハニヤン)
07アヴェ・マリア (シューベルト)
08セレナード (グノー)
09白鳥 (サン=サーンス)
10黄金の魚 (モニューシコ)
11うぐいす (アリャビエフ)
12さくらさくら
13箱根八里
14うぐいす (アリャビエフ)
15歌劇「シャモニーのリンダ」〜私は心の光 (ドニゼッティ)
16歌劇「魔笛」〜復讐の心は地獄のように (モーツァルト)
17歌劇「ラクメ」〜鐘の歌 (ドリーブ)
演奏
アラ・ソレンコワ(S) (1)〜(13)エフゲニー・カンゲル(P) (14)グレゴリー・ストリャロフ指揮 モスクワ放送交響楽団 (15)〜(17)キリル・コンドラシン指揮 ボリショイ劇場管弦楽団
録音
(1)〜(13)57.12 (14)〜(17)54.頃