ミニ・レビュー
歌姫ケルメスと怪人マルコンが組んでの知的ヴィヴァルディ企画第2弾。前作(『神聖な愛』)と対を成す切り口で、声と器楽の絶妙な融和が奏でる優しい旋律美、近年再評価の著しい赤毛の司祭が声楽作品に示した天才の輝きがヴィヴィッドに再現される。★
ガイドコメント
ヴィヴァルディのモテット集『神聖なる愛』に続く第2弾は、ヴィヴァルディの知られざる歌劇のアリア集。常に新鮮な発見をさせてくれるマルコンのもと、“バロックの女王”ケルメスの驚異の歌唱が感動を誘う。
収録曲
ヴィヴァルディ:
01「オリンピアーデ (古代オリンピック競技会)」〜私たちは船、極寒の波濤に
02「裏切られ、復讐を遂げた信頼」〜平安の中にいる限り
03「狂乱のオルランド」〜ああ、急いで逃げろ
04「ティトゥス・マンリウス」〜死の苦痛に私は悩まない
05「セミラミス」〜この光り輝く目を
06「ティグラーネ」〜私の胸を引き裂いて下さい
07「ウティカのカトー」〜君が戦場で私に挑みたいなら
08「タメルラーノ (バイアゼット)」〜シンフォニア
09「グリセルダ」〜ふたつの風に振り回され
10「ティトゥス・マンリウス」〜惨憺たる破壊の後に
11「試される真実」〜愛しい方、あなたは私の希望
12「ティトゥス・マンリウス」〜気高い心の持ち主は闘え
13大胆な蝶々
14「ジュスティーノ」〜月桂冠がわが額を飾り
演奏
ジモーネ・ケルメス(S) アンドレーア・マルコン指揮 ヴェニス・バロック・オーケストラ