ミニ・レビュー
初のセルフ・プロデュースで描き出すハード&メロディアスなジャンヌ定番サウンド! 彼らならではの小技の利いたアレンジを聴かせると同時に、疾走感を前面に押し出した小気味よいテンポの作品だ。安定してシングル・ヒットを放ち続けるバンドの貫禄と活気が感じられる。★
ガイドコメント
99年5月のメジャー・デビューから5年。3週連続発売の記念シングルに続き、いよいよアルバムが登場。「FREEDOM」「Kiss Me」などヒット・シングル5曲を含む集大成的内容だ。
収録曲
01ACID BREATH
02ROMANCE
彼氏になる気はなくて、彼女にもしない“身勝手なロマンス”について歌う。物悲しげなギターのカッティングが胸を切り裂いていく。せわしなく叩かれるドラムのリズムが、欲望と罪悪感を加速させていくかのようだ。
03Heavy Damage
04DOLLS
アコースティックな肌触りの音作りで、君に言われた言葉を繰り返すサビが印象的。メロディアスなリフと空に溶けていきそうなコーラスが優しい。失った恋に思いを巡らせ、ふと今を見つめたときに口ずさみたくなる曲。
05trap
06心の行方
07ATHENS
08FREEDOM
攻撃的なサウンドが魅力の5人編成ロック・バンド。なんとも鮮やかに自由を抱く人々の胸中を歌にしているが、彼らの武器とする身体を突き抜けるようなヘヴィさは健在。しかし重苦しく感じることはなく、聴き終わりには頭からスッと爽快感が広がる。
09WIZARD
10process
11BLACK JACK
12カーネーション
13Kiss Me
君を“太陽”に、自分を“ヒマワリ”に喩えた歌詞が爽やかで、夏の太陽を目いっぱい浴びながら歌い上げるような雰囲気。終わった恋を思い、キャッチーなコーラスに乗せて、もう一度キスしたかったと歌われるのが切ない。