ミニ・レビュー
名手の夫ルルー、大人気のパユと役者は揃っているが、全体としては個々の妙技を競うというより、バッハに対しての献身的な愛情が感じられ、たいへんに爽やかだ。曲も一回の演奏会のようにさまざまな編成が含まれているので、通して聴くのにも好適。
ガイドコメント
グルジア出身のヴァイオリニスト、バティアシュヴィリの6枚目にして初のバッハ・アルバム。夫であるオーボエ奏者のフランソワ・ルルー、エマニュエル・パユら豪華な共演陣を得て、彼女がその才能を遺憾なく発揮している。
収録曲
J.S.バッハ:
01ヴァイオリン、オーボエ、弦楽と通奏低音のための二重協奏曲ハ短調BWV1060R (2台のチェンバロのための協奏曲ハ短調BWV1060からの復元曲)
02カンタータ第156番「わが片足は墓穴にありて」BWV156〜シンフォニア ヘ長調
03ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ホ長調BWV1042
04無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003
C.P.E.バッハ:
05フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタロ短調Wq.143
J.S.バッハ:
06マタイ受難曲BWV244〜第39曲 アリア「憐れみ給え、わが神よ」
演奏
リサ・バティアシュヴィリ(VN) (1)(6)フランソワ・ルルー((1)OB,(6)オーボエ・ダモーレ) (5)エマニュエル・パユ(FL) セバスチャン・クリンガー(VC) ペーター・コフラー(HC) (1)(2)(3)(6)バイエルン放送交響楽団室内管弦楽団
録音
(1)(2)(3)(6)2013.12 (4)(5)2014.1