エイミー・ワインハウス / バック・トゥ・ブラック [限定]

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エイミー・ワインハウス / バック・トゥ・ブラック [限定]
CD
ミニ・レビュー
一度聴いたら忘れられない骨太の声をしたロンドン出身の奔放な女性歌手。本国では若き日のビリー・ホリデイと比較されることもあるが、スタイル自体はポップでソウルフル。全英No.1に輝いた本作は3年ぶりの2作目で、ストレートに自身の感情を表現している。
ガイドコメント
イギリスで話題沸騰中の女性シンガー、エイミー・ワインハウスの日本デビュー・アルバム。さまざまなジャンルの垣根を軽やかに飛び超える、大物感漂うディーヴァの歌声が体験できる。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    17位 (2007/9/3)  ⇒  19位 (9/10)  ⇒  25位 (9/17)  ⇒  39位 (9/24)  ⇒  35位 (2008/1/28)  ⇒  10位 (2/11)  ⇒  18位 (2/18)  ⇒  23位 (2/25)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    16位 (2007/9/3)  ⇒  9位 (2008/2/11)  ⇒  16位 (2/18)  ⇒  14位 (2/25)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    5位 (2008/2/11)
収録曲
01REHAB
2ndアルバム『バック・トゥ・ブラック』からのリード・シングル。本国イギリスはもちろん、アメリカのチャートでもトップ10ヒットを記録。アルコール依存症のエイミーを心配したマネージャーからリハビリ施設(=リハブ)への入所を勧められたことに憤慨して作った一曲。
02YOU KNOW I'M NO GOOD
90年代前半のニューヨーク・ヒップホップ的な乾いたブレイク・ビーツ、60年代ソウルを思わせる単純なアルペジオを奏でるエレキ・ギターとホーン・セクションのアレンジ、そしてジャズ・テイストの濃いエイミーのヴォーカル。微妙にずれた三者が絶妙に絡み合うナンバー。
03ME & MR JONES
彼女のお気に入りと思われるミスター・ジョーンズ、つまりラッパーのNAS(Nasir Jones)へのあふれるような愛をドゥー・ワップ調のラヴ・ソング・スタイルで彩ったスウィートなナンバー。懐古趣味でありながら新鮮に響きわたる、ソウルの不思議。
04JUST FRIENDS
激情タイプのシンガーというイメージが強いエイミーが、いつになく抑制を効かせて軽やかに舞うラヴァーズ・ロック/ロック・ステディ風のナンバー。イントロから心地よい調べをつま弾くジャジィなエレキ・ギターは、エイミー本人によるもの。
05BACK TO BLACK
おそらく不倫をしているのだろう。本気で愛する男が彼女のもとへと戻っていく一方で、自分に待ち受けているのは暗闇だけというやりきれない想いを、60sポップスを再現したサウンドをバックに切々と歌う。重すぎるラヴ・ソングだ。
06LOVE IS A LOSING GAME
愛することにほとほと疲れ果て、“愛なんて勝ち目のないゲームみたいなもんね”というある種の悟りにたどり着いた女性の吐露。60年代後半から70年代初頭のノーザン・ソウルを思わせる、地味ながら洒脱なサウンドが余計に寂しさを募らせる。
07TEARS DRY ON THEIR OWN
マーヴィン・ゲイらのヒットで知られるアシュフォード&シンプソン作「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」をネタ使いしたキャッチーなアップ・テンポ曲。ローリン・ヒルとメアリー・J.ブライジの中間を行くような、生き生きとした歌唱が光る。
08WAKE UP ALONE
淡々とコードを刻むピアノやトレモロのエフェクトを施したエレキ・ギターが、古めかしくもぬくもりのある世界を演出する三連系のバラード。サウンドはロマンティックにも聴こえるものの、独りきりの目覚めを哀しむ女性の切ない嘆き歌だ。
09SOME UNHOLY WAR
驚くほどリアルな60年代風バンド・アレンジに、凛としたエイミーのヴォーカルが際立つナンバー。強烈なトレモロ効果をかけたメロウなギターとエッジの鋭いカッティング・ギターの2つのパートを、エイミー自身が弾きこなしている。
10HE CAN ONLY HOLD HER
ジミ・ヘンドリックスが参加していたことで知られる60年代のソウル・ナンバーを速回し気味にネタ使いした、現代的なヒップホップ・プロダクション。威勢の良いホーン・セクションや不揃いのコーラスがもたらす大らかさが愛おしい。
11ADDICTED
リリックはともかく、サウンドはグッとジャジィで大人っぽいスタイル。60年代のモータウンなどで盛んに聴かれたフィル・インを引っ張り出し、ホーンなどの生楽器を多用してゴージャスながら品良くまとめられたトラックは、まさに中毒になりそう。
12CLOSE TO THE FRONT
つぶれ気味のウッド・ベースとブレイクビーツのループに、浮遊感のあるエレクトリック・ピアノを響かせるという、90年代の東海岸ヒップホップ志向のトラックが実にクール。初期のエリカ・バドゥにも通じるジャジィな味わいがたまらない。
13HEY LITTLE RICH GIRL
イギリスのスカ・バンドとして絶大な人気を誇るスペシャルズの80年発表曲を、男性シンガーをフィーチャーしてカヴァー。古き良き音楽を愛するエイミーらしく、ここでもオリジナルのアレンジをていねいになぞってみせている。
14MONKEY MAN
トゥーツ&ザ・メイタルズの代表曲で、後にスペシャルズもカヴァーしたレゲエ・ナンバー。ここでは、スペシャルズによるテンポの速いヴァージョンを意識した模様。あたかも男性シンガーのごとき太い声を絞り出すエイミーのヴォーカルは必聴だ!
15BACK TO BLACK
イギリスのスカ・バンド=ランブル・ストリップスによるリミックス・ヴァージョン。ズンドコと打ち鳴らされるタム・ドラムや演歌的とも言えるねちっこいサックスの響きはなんともブルージィで、ドロドロとした世界を作り上げている。
16YOU KNOW I'M NO GOOD
ゴーストフェイス・キラーのラップをフィーチャーしたリミックス・ヴァージョン。ゴーストフェイスのアルバム『モア・フィッシュ』には彼が主役を張るヴァージョンが収録されているが、こちらはあくまでエイミーがメインとなっている。
(11)(12)(13)(14)(15)(16)ボーナストラック
タイアップ
  • 「Rehab」 - テレビ東京「SHOWBIZ COUNTDOWN」オープニングテーマ
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • エイミー・ワインハウス
    1983年9月14日、英国生まれ。女性シンガー・ソングライター。2003年、アルバム『フランク』でデビュー。ジャズやR&Bなどからの影響を感じさせる、ソウルフルなヴォーカルを聴かせ話題になる。同作は本国でプラチナ・ディスクに。2006年の2……
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