ミニ・レビュー
ふたりの大家が文句の付けようもないまでの絶対感をもって迫る、安易に“白熱”などとは形容されないクールな演奏で、プログラムも秀逸。ライヴ収録の音は可否なしのバランス。楽音の瑞々しさの再現にディスク素材(HQCD)が貢献しているのが感じられる。
ガイドコメント
ベルリン・フィルハーモニーでのライヴ録音。シューマンとバルトークのソナタは、アルゲリッチとクレーメルのコンビでは2度目の録音となる。各ソロを挟んだスリリングで刺激的なコンサートが味わえるのは望外の喜びだ。
収録曲
[Disc 1]
01ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調op.121 (シューマン)
02無伴奏ヴァイオリン・ソナタ (バルトーク)
[Disc 2]
01子供の情景op.15 (シューマン)
02ヴァイオリン・ソナタ第1番 (バルトーク)
03愛の悲しみ (クライスラー)
04美しきロスマリン (クライスラー)
演奏
マルタ・アルゲリッチ(P) ギドン・クレーメル(VN)