ミニ・レビュー
デュビュニョンの新作を挿入し、曲順にストーリー性を持たせたというコンセプト面もさることながら、演奏そのものこそが当盤を意義あるものとしている。たとえば、ドビュッシーでの弱音やデュナーミク処理、キャラクターの対比など。メシアンもこれほどまでにダイナミックで興奮を呼ぶ演奏はなかなかない。★
ガイドコメント
ヨーロッパを中心に人気を集める美人ヴァイオリニスト、ヤンセンのアルバム。“夜”“眠り”を連想させる曲でまとめている。スイスの作曲家ドゥブニョンの曲はこのアルバム用の書き下ろし。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ (ドビュッシー)
02美しい夕暮れ (ドビュッシー/ハイフェッツ編)
03月の光 (ドビュッシー/ローレンス編)
04恍惚のひととき (デュビュニョン)
05夜想曲 (ブーランジェ)
06眠りの神ヒュプノス (ミス・ヤンセンに捧ぐ) (デュビュニョン)
07主題と変奏 (メシアン)
08夢のあとに (フォーレ)
09ヴァイオリン・ソナタ ト長調 (ラヴェル)
10モンフォール・ラモリーに戻って (デュビュニョン)
演奏
ジャニーヌ・ヤンセン(VN) イタマール・ゴラン(P)