ミニ・レビュー
名門サヴォイ・レーベルからの9作目が本作品。「ザ・キッカー」でのパーカーを思わせるようなスピード感あふれるプレイが彼女の真骨頂だ。アルトを駆使し随所にバップ・フレーズをちりばめる。馴染みの曲ばかり、聴き込んでその実力、魅力を十分納得。ラストのオリジナルも素晴らしい。ぜひ手元に置きたい一枚。★
ガイドコメント
デビュー当初からストレートアヘッドでビバップ全開の演奏を聴かせた矢野沙織としては、まさに面目躍如ともいうべきニューヨーク録音の2010年作品。勢いのある溌剌とした演奏を楽しめる。TVドキュメンタリー番組とのタイアップ曲も収録。
収録曲
01THE KICKER
02SWEET CAKES
03BLUES WALK
04YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
05S' WONDERFUL
06LULLABY OF BIRDLAND
07OLIVE REFRACTIONS
08STARDUST
09FIVE SPOT AFTER DARK
10HOW HIGH THE MOON
11LAURA PEACOCK
演奏
Saori Yano(AS) (1)(2)(6)(7)(10)Jim Rotondi(TP) (1)〜(10)Randy Johnston,(11)Satoshi Onoue(G) (1)〜(7)(9)(10)Pat Bianchi(OG) (1)〜(7)(9)(10)Tainaka Fukushi,(11)Hideo Yamaki(DS) (11)Hideo Ichikawa(P) Tomio Inoue(B) Yoshiaki Sato(ACD) Whacho(PERC) Neko Saito(VN)
録音
(1)〜(10)2009.11 (11)2009.10