モーニング娘。 / ベスト!モーニング娘。1

ガイドコメント

国民的アイドル、モーニング娘。初のベスト・アルバム。どの曲も耳馴染みのある大ヒット曲(「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」ほか)ばかり。福田明日香をはじめ、のちに卒業してしまったメンバーの歌声も。

リサーチ

収録曲

01LOVEマシーン

後藤真希加入後最初のシングル曲（99年）。モー娘。初のミリオン・ヒットを記録し、この曲で彼女たちの存在を知ったお父さんお母さん子供たちも大勢。70年代ディスコの妙味を取り入れたダンス★マンのアレンジ・センスが見事。

02抱いてHOLD ON ME!

日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した98年発表のシングル3作目。入れ代わり立ち代わりメインのヴォーカルがチェンジする彼女たちの特性を活かした構成で、キャッチーなサビも秀逸。いまいち調子外れなラップはご愛嬌。

03恋のダンスサイト

往年のディスコ・ヒット「ジンギスカン」風の掛け声と、アラベスクなエッセンスを取り入れたメロディが秀逸なシングル8作目（2000年）。大ヒット曲「LOVEマシーン」の勢いを引き継ぎ爆発する、21世紀末版“えぇじゃないか”。

04サマーナイトタウン

生楽器と打ち込みサウンドが上手いこと同居しているメロウなR＆Bナンバー。「大キライ」を3回続けておいての「大スキ」は、つんく♂の作詞センスならでは。メインのヴォーカルに対する、“合いの手”のようなコーラスも秀逸。

05ハッピーサマーウェディング

平均年齢20歳にも達していない彼女たちが歌うにぎやかなウェディング・ソング。ダンス★マン編曲にしては、ディスコ・テイストが希薄だが、終始ブイブイとうなるグルーヴィなベース・ラインはさすがの粘り腰。ホーン・セクションも華やか。

06I WISH

静かな序盤部から、ホーン・セクションをフィーチャーした華やかなサウンドへと展開するゴスペル調の佳曲。シドニー・オリンピック関連番組のテーマ曲でもあったためか、歌詞は前向きな人生讃歌。ユニゾンでの歌唱が効果的な一曲。

07恋愛レボリューション21

ダンス★マンの編曲に、ジャンプ★マンの弾くファンクネス・ギターが冴え渡る20世紀と21世紀を橋渡した恋愛革命歌。「いいじゃない」と「IN THE NIGHT」での押韻など、“超超超いい感じ”な歌詞がJ-POPの新風景を描き切ってみせた。

08Memory青春の光

クリス・パーカー、ウィル・リー、ハイラム・ブロックら、フュージョン・ファンが見たら卒倒しそうな超豪華メンツをバックに、切なく訴えかけるように歌われるメロウなナンバー。彼女たちのハモリ・ヴォーカルもなかなかの味。

09真夏の光線

福田明日香脱退後最初のシングル曲は、耳に心地好いラテン・ファンク。軽妙なコンガや跳ねるベース・ラインなどバック・トラックの完成度はじつに高く、複数パターンを駆使したコーラス・ワークは、メイン・ヴォーカル以上に魅力的。

10モーニングコーヒー

記念すべきメジャー・デビュー・シングル。アイドル・ポップ然とした曲調を初々しく歌う当時5人編成の彼女たち。中澤裕子の姉さん姉さんした歌唱と、飯田圭織のアイドル以上にアイドルアイドルした歌唱のコントラストも楽しい。

11ふるさと

安倍なつみをメインに据えての“モーニング娘。版「上京物語」”。琴やドラなど、アジアン・テイストな音色を織り交ぜたメロウなアレンジが、日本国内に限定されないスケールの大きな郷愁を誘う。ひとり暮らしの女性、必聴の一曲。

12Say Yeah!-もっとミラクルナイト-

NHK-BSデジタル放送のイメージ・ソングが、ファンの要望もありベスト・アルバム収録曲としてCD化。「体重計乗って何じゃこりゃ」な歌詞が何じゃこりゃな、イケイケユーロビート調ナンバー。途中、挿入されるアジ演説も何じゃこりゃ。

13DANCEするのだ!

“～するのだ”と、バカボンのパパばりに歌う、スウィートなメロディと前向きな歌詞によるメロウ・ファンク・ナンバー。ハンドクラップやフット・スタンプなど、非楽器も使った曲構成が楽しく、途中のブレイクも効果抜群。

14Never Forget

グループを卒業することになった福田明日香がメイン・ヴォーカルを務めたバラード・ナンバーで、歌詞もそれを踏まえた出会いと別れの旅立ち調。サビ始まりでとことんメロウな曲調が、どこかZARD風に感じられるのが興味深い。

15愛の種

この曲を聴いて、その後の「LOVEマシーン」を想像できた人など皆無であろう初々しすぎるデビュー曲。作詞がサエキけんぞう、作編曲が桜井鉄太郎の豪華顔合わせによる確信犯的王道アイドル・ポップな曲調は、むしろ今聴けば新鮮。

仕様

CDエクストラ

タイアップ

アーティスト

モーニング娘。
日本の女性ダンス＆ヴォーカル・グループ。TVバラエティ番組『ASAYAN』企画から誕生し、つんく♂が命名。1998年のメジャー・デビュー以降、「抱いてHOLD ON ME!」「LOVEマシーン」「そうだ! We're ALIVE」ほか数多く……

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$[インタビュー]　文坂なの \$