ミニ・レビュー
モーニング娘。にとっては2作目となるベスト盤。中澤裕子卒業後の代表曲「ザ☆ピース!」(2001年)から安倍なつみにとってのラスト・ナンバーとなった「愛あらばIT'S ALL RIGHT」まで全12曲を収録。15人編成の最大規模を誇っていた頃の集大成だ。
ガイドコメント
今年も着々と進化し続けるモーニング娘。のベスト盤第2弾。2001年の「ザ☆ピース」から「愛あらばIT'S ALL RIGHT」まで、まさにヒット曲のオンパレード。
ガイドコメント
2004年も着々と進化し続けるモーニング娘。のベスト盤第2弾。2001年の「ザ☆ピース」から「愛あらばIT'S ALL RIGHT」まで、まさにヒット曲のオンパレード。
収録曲
01Go Girl〜恋のヴィクトリー〜
ソロ・パートがいっさい登場しない合唱ムードあふれる新機軸ナンバー。15人編成であることを活かした全編ユニゾンによるユーロビート調ナンバーに、往年の“おにゃん子クラブ”の影を見る人もいそう。明るく元気な歌唱が楽しめる一曲。
02Do it!Now
それまでの“はっちゃけた”路線から一転、ウェットな曲調で攻めてきた“モーニング娘。新章突入予告編”のようなラヴ・ソング。ヒップホップの要素などを含ませながらも、あくまでオーソドックスに展開されるメロディが逆に新鮮。
03ここにいるぜぇ!
「パンク・バンドのカヴァー」と教えられれば、そのまま信じてしまうかもしれない高速スカコア・ナンバー。THE THRILLから出張した生音ブラス隊、村石雅行(KENSO)の“闘魂ドラミング”も軽快豪快な、最後までアクセル全開の痛快曲。
04愛あらばIT'S ALL RIGHT
安倍なつみ在籍時最後のシングル曲。安定感のあるメロディと前向きな歌詞は王道アイドル・ソングの風格を感じさせるが、それゆえディープなマニアには物足りない!? 打ち込みサウンドながら、ベースの生み出すグルーヴ感が秀逸。
05ザ☆ピ〜ス!
海兵隊チックなコール&レスポンスからチャールストン→モータウンと雪崩れ転がる多彩な曲調が圧巻すぎるファンク・ポップ。選挙とピザと英会話スクールが絡んで転がる歌詞の整合性は、もはや神業の領域ですらある。凄まじく名曲。
06Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
曲冒頭に3分間ほどミニ芝居(ひとり台詞棒読みなメンバーが……)が用意されている歌って踊れる華麗なミュージカル・ナンバー。ブライアン・セッツアー直系のスウィング・ロックと宝塚風の芝居が合体した前人未到の圧巻ナンバー。
07シャボン玉
ブラス&ストリングス含め、とにかくにぎやかなアレンジのロック・ナンバーは、各人の巻舌&凄味を利かせた歌唱が可笑し可愛い。「恋」の発声や、途中に挿入される石川梨華の長台詞など、そこかしこに西城秀樹へのオマージュが。
08そうだ!We're ALIVE
ハード・ロック、ファンク、アイドル歌謡など、毛色の違うパートを見事につなぎ合わせたダンス★マンの職人技に最敬礼の一曲。いきなりロシア民謡風へと発展もする彼女らしさいっぱいの面白トラックで、終始ファンキーなベースも最高。
09AS FOR ONE DAY
井上信平の吹くフルート、弦一徹ストリングスが切なさを絶妙に助長させる失恋ソング。メンバー12人の個性をひねりを利かせて活用した構成の妙が、“いつも元気なモーニング娘。”とは違う魅力を引き出している翳りある佳曲。
10モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
モー娘。名義としては希少なカヴァー曲。オリジナルは前川陽子とヤングフレッシュが65年に歌った人形劇『ひょっこりひょうたん島』のテーマ・ソング。原曲の明朗快活な魅力を残しつつ、イマドキな台詞を加えてあるところがミソ。
11でっかい宇宙に愛がある
ハモンド・オルガン、パーカッション、アコースティック・ピアノなどの生楽器をふんだんに使ったゴスペル風味の楽曲。ライヴ感ある彼女たちのユニゾンの歌唱が、歌詞の前向きさと同調し楽曲に力強さを。ストレートなアレンジの佳曲。
12YAH!愛したい!