ミニ・レビュー
2001年のデビュー曲(1)を含む、日本での代表曲を余すことなく収録した初のベスト・アルバム。若冠14歳で異国デビューというハンデを背負い、それでも大ヒットを連発する破格の才能には、今さらながら敬服。日本語もだいぶうまくなったなぁ(笑)なんて。
ガイドコメント
日韓両国で絶大な人気を誇る彼女の初ベスト・アルバム。当時14歳だった2001年のデビューから18歳までの彼女の成長が刻まれている。ダンス・ポップ・シーンの頂点に君臨する彼女らしい、勢いに満ちた楽曲が満載。
収録曲
01LISTEN TO MY HEART
どうしようもないほど募る想いと、もどかしい現実の狭間で揺れる心情。強く逞しくありたい女性の、時折り見せる切ない表情が痛いほど胸を突付く。一人に想いをはせるその心は、果てしなく広い。
02ID;Peace B
当時まだ14歳だったとは思えないほどの歌唱力とダンスで鮮烈な印象を与えた、日本でのデビュー曲。ダンサブルなビートとは対照的な、あどけない歌詞がキュート。
03Amazing Kiss
ひらひらと、行く当てもなく宙を舞うようにサウンドが揺らめき、どこか頼りない華奢な胸中を前面に押し出す。言葉ひとつひとつを丁寧に、優しく歌うBoA。甘く響くハイトーン・ヴォイスが、儚くさまよう心模様をどこまでも切なくさせる。
04気持ちはつたわる
2001年発表の3rdシングルで、ミドルテンポのビートが気持ちの良い楽曲。恋に迷った時、必ず“気持ちは伝わる”というBoAのメッセージに励まされた人も多いのでは?
05Every Heart-ミンナノキモチ-
バラードに初めて挑戦した、5枚目のシングル。しっとりとした歌声とスロー・テンポでもかわらない彼女のハスキーでかつ、甘く切ないヴォーカルで新たなファンも獲得。
06VALENTI
「ギザギザハートの子守唄」「悲しみがとまらない」など、数々の名曲を手がける作詞家・康珍化(カンチンファ)との遭遇が引き出したBoAの新生面。妖艶なラテン・サウンドにも負けない彼女の大人っぽい歌唱が見事。
07奇蹟
08NO.1
文字どおり日韓両国で“アジアの歌姫”としての地位を獲得したBoAが、韓国でもチャート1位を獲得した曲。日本国内では清涼飲料のCMソングとして大量オンエアされた。はじけるような歌声の魅力が特に印象的。
09JEWEL SONG
ドラマティックな世界観が広がる、壮大なラヴ・バラード。冬の冷たく美しい空気の中で、まるで宝石のようなBoAの美しい声が響く。2002年発表の9thシングル。
10Shine We Are!
あどけなく、明るく、ポップで前向きなBoAの魅力があふれるダンサブルなヒット・ナンバー。本人出演の清涼飲料水のCMでも使われ、弾けるような夏のイメージを軽やかなステップで楽しむ姿が目に浮かぶ。
11DOUBLE
12Rock With You
13thシングルで、BoAが初めて挑戦したロック・チューン。甘さが特徴のヴォーカルと激しいロックのビートが良く合う。キュートでどこか生意気な雰囲気を醸している。
13QUINCY
2004年リリースの12thシングルでダンス・クラシックを意識したトラックだが、ネオ・ディスコと呼んでも過言ではないほどの完成度。これまでのBoAとはまた、一味違うファンキーなダンス・チューン。
14コノヨノシルシ
2004年リリースの12thシングル。R&Bを思わせるバック・トラックに“キミとボク”が出会えた不思議と喜びを歌う。温かなBoAの歌声に触れると、優しく前向きな気持ちにさせてくれる珠玉のラヴ・ソング。
15メリクリ
壮大なメロディをバックにしっとりと歌い上げたバラード。透明感のあるファルセット・ヴォーカルがクリスマスの季節を華麗に演出する。2004年リリースの13thシングル。
16LA・LA・LA LOVE SONG (BoA w/z SOUL'd OUT)
SOUL'd OUTをフィーチャーした久保田利伸の名曲のカヴァー。シンプル&シックなトラックに乗る彼女のヴォーカルは、原曲のメロディを忠実に再現しながら新鮮なイメージを聴き手にもたらす。Diggy-Mo'のラップ&コーラスも強烈!