ミニ・レビュー
K-POPの5人組ボーイズ・グループで、日本でのセカンド・アルバム。壮大なスケール感のミディアム、アッパーなダンス・チューン、センチメンタルなバラードなど多彩な楽曲を、流暢な日本語とともに聴かせる。5人のハーモニーや各メンバーのエモーショナルな歌いっぷりが白眉。
ガイドコメント
前作『THE FIRST』以来約1年半ぶり、2013年6月26日リリースの2ndアルバム。「Sherlock」「Dazzling Girl」などのヒット・シングルや日本オリジナル未発表曲を含む、全12曲を収録。
収録曲
01Password
愛しい君の心の扉を開けたい……互いに心の鍵を開く“パスワード”を教え合おうよと語りかける誘惑ソング。シンプルなビート上で広がる清爽なサウンドに映えるダンサブルなポップ・チューンで、甘く伸びやかなヴォーカルが心地よく舞う。
02Breaking News
スティーヴン・リーを中心に手掛けたトランシーなアッパー・エレクトロ・ハウス。“緊急速報”を意味するタイトルよろしくセンセーショナルな展開で、今この瞬間を駆け抜けろと叫ぶ。ロッキンなギターをバックにしたラップ・パートも効果的だ。
03Dazzling Girl
日本5thシングルで、タイトル曲としては初の日本オリジナル曲。海外制作陣によるアッパー・ダンサーで、躍動するリズムが胸を高ぶらせる。跳ねる鍵盤にも後押しされ、君はなんて素敵なんだと、夢中な気持ちを歌い放つ。「じゅわいよ・くちゅーるマキ」CMソング。
041000年、ずっとそばにいて…
フックでの“溢れ出す想い〜”の伸びやかな歌唱が印象的な、日本6thシングルで日本オリジナル第2弾。どんどん満ちていく君への愛を伝えたくてたまらない男が歌う、永遠のラヴ・ソングだ。スティーヴン・リーらによるプロデュース。
05Run With Me
タイトルどおり、僕と一緒に未来へ走り出そうと告げるラヴ・ソングで、切なげなヴァースからまぶしく煌めくフックへの展開が爽快。終盤のラップ&コーラスも聴きどころだ。日本5thシングル「Dazziling Girl」のカップリング。
06Kiss Yo
ツレない彼女に“ボクはキミにキスしたいんだYO!!!”と懇願する男の欲望を、コミカルな詞&ヴォーカル・ワークでアッパーに演出。陽気でパンキッシュなロック・サウンドをベースに、ダブステップなども飛び出すジェットコースター風の展開も楽しい。
07君がいる世界
ダポ・トリミロのプロデュースによるミディアム・ラヴ・バラード。君を永遠に守りたいと優しく語りかける、スウィートなヴォーカル&ハーモニーが胸にジーンと沁みる。余韻に浸れそうなハートウォーミングなナンバーだ。
08Keeping love again
メロディアスでハートウォームなコーラス・パートが胸を打つミディアム・バラード。君だけをただ愛していくという一途な想いを真摯に伝えている。まぶしく輝くトラックが印象的な、日本4thシングル「Sherlock」のカップリング曲。
09BURNING UP!
あのコを独り占めしたい……ライヴァルと恋の火花が散る様子を“BANG BANG”と表現した、エレクトロ風味のダンス・チューン。性急なヴォーカル・ワークが気持ちの焦りを巧みに演出している。制作はスティーヴン・リー。
10Sherlock
シャーロック・ホームズの名を借りて、君を発見するまでを探偵に見立てて綴ったラヴ・チェイス・ストーリー。映画音楽風の導入からオーケストラヒット連発の劇場型のダンス・チューンで、好奇心を呼び起こすフックが魅力だ。日本語詞ヴァージョンの日本4thシングル。
11Fire
BACHLOGICやエリック・リボムらの共作による日本7thシングル。詞はいしわたり淳治。誰もが愛で完全になれると、個性の素晴らしさと人間の成長を歌ったコンシャスなナンバーだ。力や勇気がみなぎるホープフルな曲風とまっすぐなヴォーカルが印象的。
12I'm with you
ハートウォームなヴォーカル&ハーモニーがスーッと沁みるミディアム・スロー・バラード。君はもうひとりじゃない……僕がそばにいるからもう泣かないでと、甘く優しく語りかける。ゆっくりと涙腺を刺激するナンバーだ。