ミニ・レビュー
一世を風靡したコンビによる全集は、第3番が初CD化とのことだが、他も国内ではCD初登場。中でもルッブラ編のヘンデル・バリエーションは珍品だ。全盛期には響きの明るさをもてはやされたコンビだが、現在ではフレーズ処理のふくよかさや思い切りの良さが耳を捉える。わかりやすく聴きやすいブラームスだ。
ガイドコメント
日本では不当に過小評価されているオーマンディのブラームス交響曲全曲が待望のCD化となった。第3番は世界初、他も多くが日本初CD化だ。オーマンディ、フィラデルフィア管の全盛期の実力のほどが実感できる。
収録曲
ブラームス:
[Disc 1]
01交響曲第1番ハ短調op.68
02ハイドンの主題による変奏曲op.56a
03大学祝典序曲op.80
[Disc 2]
01交響曲第2番ニ長調op.73
02ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ (ルッブラ編)
03ハンガリー舞曲第17番嬰ヘ短調
04ハンガリー舞曲第18番ニ長調
05ハンガリー舞曲第19番ロ短調
06ハンガリー舞曲第20番ホ短調
07ハンガリー舞曲第21番ホ短調
[Disc 3]
01交響曲第3番ヘ長調op.90
02交響曲第4番ホ短調op.98
演奏
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
録音
[1] (1)68.5 (2)63.4 (3)66.6 [2] (1)66.4 (2)60.11 (3)