ミニ・レビュー
ロマン派の交響曲を、現代的・古楽的な考察及び奏法両者を取捨選択して演奏する、しかもそれを小編成で行なうという、まさに昨今ならではの意欲的な試み。重厚長大・濃厚な情緒・暗欝な印象を与えてきたこれまでのブラームス像は、軽く澄明な響きと明快な細部、そして鮮やかな運動性と確かな形式感を備えたものに一変。でも考えてみれば、ブラームスはロマン的古典主義者。こうした方法論がふさわしいことは言うまでもない。番号が下るにつれ、コンセプト優先の演奏が次第に自由でのびやかになっていく過程も面白い。
ガイドコメント
金聖響とOEKによるブラームス全集。ブラームスの時代に近い編成のオーケストラや古楽奏法を取り入れ、フレージングとアーティキュレーションをきめ細かく施した、鮮烈で新鮮な演奏だ。他とは一線を画した全集作品。
録音
[1] [3] (2)2007.4 [2] 2007.7 [3] (1)2007.11 [4] 2008.2