ガイドコメント
好評だった前作『GENIUS 2000』に続く、通算5枚目のアルバム。CMでお馴染みのナンバーや、沖縄サミット・イメージ・ソングなどを収録。あの美しいクリスタル・ヴォイスが蘇る。
収録曲
01RULE 8AM
小室哲哉とアメリカR&Bシーンの大御所、ダラス・オースティンをプロデューサーに迎えたアルバム『break the rules』のオープニング・スキット。どこか外国で買い物中の会話が聴こえる、洋楽スタイルのクールさを感じさせる洒落たSE。
02no more tears
03better days
R&Bのゆるいリズムが気持ちいいミディアム・ナンバー。「二人でいることの幸せ」というせつなくもロマンティックな詞世界を、安室独特のハスキーでかわいらしいウィスパー・ヴォイスで、スウィートに歌い上げている。
04break the rules
イントロから低音のハードなリズムが響く、アルバム・タイトル・チューン。「ルールを壊す」という詞が、安室の強気なヴォーカルと相まって小気味いい。サビのリフレインに絡むファルセットのコーラスやアドリブも、大人っぽい雰囲気を漂わせている。
05LOOKING FOR YOU
ディスコを思い起こさせるような懐かしい雰囲気のイントロからはじまる、ダンス・チューン。全編英詞だが、安室のクリアーな発音がしっかりとハマっている。たたみかけるようなサビのメロディは、病みつきになるはず。
06PLEASE SMILE AGAIN
エネルギッシュかつソリッドなロック・ダンス・ナンバー。重厚でワイルドなギターが他にないほど強く主張しているが、さらに負けないくらいパワフルな歌声が際立つ。歌って踊れる安室が一番! という方にこそおすすめ。
07never shoulda
ダラス・オースティン作詞・作曲の低音のビートが響く王道R&Bナンバー。サビの英語部分だけ聴くと、洋楽と遜色ない質の高さだ。関係がダメになってしまった恋人へのネガティヴな感情を、大人っぽく、力強く、艶っぽく歌い上げている。
08CROSS OVER (Album Mix)
コロコロとアレンジが変化しくトラックに、小室サウンドの王道ともいえるようなフレーズが次々と飛び出すダンス・チューンのアルバム・ミックス。不思議な符割りに引き込まれて聴いていると、ラストのラップまであっという間だ。
09GIRLFRIEND
自由自在に操る安室の優れた歌唱力が堪能できる、ゆるいダンス・チューン。湿っぽくて女っぽい詞を歌いあげる、アダルトでけだるいヴォーカル・ワークが、低音の迫力のあるコーラスにハマっていて、クール。
10NEVER END (Album Mix)
突き抜けたサビが美しいスケールの大きなバラードのアルバム・ミックス。思わず口ずさんでしまうメロディとオリエンタルなアレンジが、ハイトーンのヴォーカルに見事にハマっている。転調して盛り上がっていくラストは、重厚なコーラスも相まって圧巻の一言。
11think of me
イントロのピアノの旋律から世界に引き込まれる、優しく綺麗なメロディ・ラインのミディアム・バラード。R&Bと歌謡曲が適度にミックスされた印象で、Cメロからラストにかけてのドラマティックな盛り上がりが出色。
12RULE 8PM
アルバム『break the rules』オープニング「RULE 8AM」と対をなす、買い物中の会話が聴こえるインタールード。太陽が沈み、明日へと向かっていく夜の情景のように、アルバムをいい意味でクール・ダウンさせる洒落たSE。
13HimAWArI
イントロのピアノのフレーズがせつないバラード。シンプルなメロディがたたみかけていき、転調にあわせて、せつなさが増して盛り上がっていくヴォーカルは見事。聴き手の心にぐっと染み込んでいくナンバー。
14NO MORE TEARS REMIX
Junior Vasquez(ジュニア・ヴァスケズ)による、明るいダンサブルなリミックス。せつないメロディ・ラインを活かした、ダンス・クラシックっぽくもありながらサンバ風に仕上げた、ごちゃまぜ感のあるサウンドが楽しい。