ミニ・レビュー
バーンスタインのブルックナーは録音が少ないだけに貴重。1969年、ニューヨーク・フィル音楽監督としてのラスト・シーズンの録音だ。ここにはマーラーで聴かせる激しい感情の起伏はない。緻密な作業を積み重ねて壮大な構造物を作り上げる。遅めのテンポをとり、華麗さを削ぎ落とした剛毅な演奏が聴ける。
ガイドコメント
1969年2月4日、バーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督を務める最後のシーズンに、フィルハーモニック・ホールでセッション録音したブルックナーの交響曲第9番。ノーヴァク版を使用し、遅めのテンポで堂々たる響きを聴かせている。
収録曲
ブルックナー:
01交響曲第9番ニ短調WAB.109 (ノーヴァク版)
演奏
レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック