ミニ・レビュー
「SHAMROCK」「Colors of the Heart」「君の好きなうた」と、3枚のシングル曲を収録した2作目。力強く躍動的なエナジー系ロック・ナンバーを届けてくれる彼ら。気持ちを熱く高揚させてくれるポップ・ミクスチャー系ナンバーが、感情を昂らせていく。
ガイドコメント
『恋するハニカミ!』のテーマ・ソング「君の好きなうた」を含む、UVERworldの2ndアルバム。タイアップ&ヒット曲を多数収録。ポップス、ジャズ、R&B、ヘヴィ・ロックを網羅した、カラフルな作品に仕上がっている。
収録曲
01ゼロの答
疾走感あるギターからはじまる、2ndアルバム『BUGRIGHT』の幕開けにふさわしい、爽快な王道ロック・チューン。キャッチーなメロディに乗るTAKUYA∞の高音ヴォーカルが、「生きる」という大きなテーマを投げかけてくる。
02SHAMROCK
爽快感抜群のポップでキャッチーな歌謡曲的メロディ、ラップがもたらすスパイシーなアクセント。そして、分厚いギター・サウンドが奏でるビート・ロック。それらすべてが凝縮された、彼らならではのライトなミクスチャー・ナンバーだ。
03Home 微熱39℃
ファンキーなイントロと泣きメロが印象的なナンバー。歌詞にある「北緯35度、東経135度」は彼らのホームタウン、滋賀のこと。大人になっても地元に戻れば得られる安心感を綴った歌に、共感したり元気をもらう人も多いはずだ。
04〜流れ・空虚・THIS WORD〜
かき鳴らされるギターや随所に入るかけ声に、男らしさを感じる。「つらい時は泣けばいい 明日へ向かうために」と歌う憂いある切なげなヴォーカルが心に響く、駆け抜けていくスピード感が気持ちいいアッパー・チューン。
05Colors of the Heart
TBS・MBS系アニメ『BLOOD+』の第3期オープニング・テーマ。疾走感あふれるアグレッシヴなロック・チューン。“願い続ければ、その想いはいつか色づく”というテーマが、アニメの主題とも合致して、非常にかっこいい仕上がりになっている。
06Live everyday as if it were the last day
エモーショナルなギターが印象的なイントロから一転、ラップではじまるファンキーなナンバー。ロック、ファンク、パンクとさまざまな要素が混ざったアレンジ&変拍子だが、あくまでもメロディはキャッチーで聴きやすい。
07シャルマンノウラ
TLCを思わせる、R&B風のリズムが心地いいトラックに体が揺れる。「想い出」をテーマにした感傷的な詞を哀愁漂うメロディとヴォーカルで表現した、UVERworldというバンドの音楽性の懐の深さを感じさせるナンバー。
08一人じゃないから
“分かり合えた仲間が俺の隣でリズム刻んでる”の歌詞から、ウーバーの実体験が見てとれるミディアム・チューン。静かなピアノが印象的なクラブ・ミュージックで、低音と高音のバランスのとれたラップ・パートが絶品。
09君の好きなうた
TBS系『恋するハニカミ!』主題歌となった6thシングルは、ウーバー初となるラヴ・バラード。日々思いをつのらせていくさまと、ついにその思いを告白しようとする決意を歌う。ピアノとストリングスも美しい。
1051%
恋人を想うあたたかい気持ちでいっぱいの優しい詞が、TAKUYA∞のせつないヴォーカルを通して伝わってくる。メロディの美しさだけでなく、ハンドクラップやゆるやかなR&B調のエフェクトがかかったラップなど、展開の楽しさも味わえる。
11LIFEsize
「夢」を綴るさわやかな詞を、カッティングの効いた疾走感あるアレンジで盛り上げるポップ・ロック・チューン。突き抜けたサビから一転、ギター1本で静かに歌い上げるラストは、グッと胸に迫るものがある。
12EMPTY96
音数の多い重厚感たっぷりのバッキングや、つらかった過去をバネに生き抜いていくような力強い歌詞など、骨っぽさを感じさせるロック・ナンバー。中盤のラップ部分など、生音とエレクトロが融合したアレンジが絶妙で、サビの開放感はクセになりそう。
13DISCORD
イントロのけたたましいサイレンが、不穏ななにかを予感させる。不安定な気持ちを綴った詞を耳なじみのよいメロディに乗せた、打ち込みを多用したトラックで、エフェクトがかかったヴォーカルや重厚なコーラスなどのアレンジが絶妙だ。
14君の好きなうた (Acoustic Version)
UVERworld初のバラード・シングルのアコースティック・ヴァージョン。ストリングスの壮大なアレンジが印象的なオリジナルよりも、ヴォーカルを際立たせて、愛する人へのせつない告白がより伝わってくるスタイルに仕上がっている。