ミニ・レビュー
翔の復帰により本格的に活動を再開した彼らが、自分たちの歩みを3枚のベスト盤で振り返った。初期の大ヒット曲は『Vol.1』の(6)〜(11)に集中していて、これが今聴いても本当に素晴らしい。ロックンロールの定型にヤンキー文化を背景にした安っぽくもロマンティックな日本語詞を乗せ、しかもヒットさせたという功績は不滅のものだ。80年代から21世紀まで一貫した姿勢でバラエティ豊かな作品を贈り続けてきたという事実にも頭が下がる。ただ、曲目解説や歴史を振り返る証言とか、ちょっと付けてほしかった。
ガイドコメント
80年に「横須賀BABY」でデビュー、「ツッパリ High Scool Rock'n Roll」のブレイクで一躍時代の存在となった横浜銀蝿。彼らの歴史を体感できる、デビュー25周年を記念した3枚同時発売のベストアルバム。
収録曲
01RUNNING DOG
これまでの正式名称“THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL”を改め、“横浜銀蝿”として復活を遂げた98年最初のシングル。ロックンロール絶対主義が全編に迸った痛快にして一本気な曲調は、まさに往年の銀蝿節そのもの。
02成りあがり
03Forever
04平成自動車SHOW歌
05港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
06横須賀BABY
07ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)
何だかんだとちゃんと登校してはいる(しかも母親手製の弁当持参で)、人の良いツッパリ(いまや死後)が主人公の大ヒット曲(81年)。ツッパリはもちろん、“ツッパリになりたいクン”にも大ウケし、世に一大“銀蝿ブーム”が発生。
08羯徒毘路薫'狼琉
09ツッパリHigh School Rock'n Roll (試験編)
10お前サラサラ サーファー・ガール おいらテカテカ ロックンローラー
11哀愁のワインディングロード
12渚のC.C.C.