ミニ・レビュー
ショパンの楽曲にオーケストラやプログラミングによるバック・トラックを乗せ、新たにオリジナルのタイトルまで付けている。近代的ではあるがセンスの良い美意識に支えられているので、なかなか気持ちよく聴ける。曲の改変というよりも、オマージュ的な二次創作と感じられるアルバムだ。
ガイドコメント
大胆なアレンジが施された、かつてないショパンを聴くことができる一作。シンフォニックな編曲をはじめ、多重コーラス、ブラスや歌手との共演など、生まれ変わったショパン作品に新鮮な感動を覚えるはず。
収録曲
ショパン:
01精霊たちのノクターン〜夜想曲第20番遺作〜
02革命の鼓動〜練習曲op.10-12「革命」〜
03風の幻想〜幻想即興曲op.66〜
04愛のささやき〜夜想曲op.9-2〜
05陽だまりの子犬〜子犬のワルツop.64-1〜
06雨音の旋律〜前奏曲op.28-15「雨だれ」〜
07故郷〜練習曲op.10-3「別れの曲」〜
08鏡の中のノクターン〜夜想曲op.9-1〜
09小鳥たちのワルツ〜ショパンへの手紙〜
10星空の英雄〜ポロネーズ第6番「英雄」op.53〜
11青い月のロマンス〜ピアノ協奏曲第1番op.11〜第2楽章〜
12春の記憶〜ポーランドの6つの歌より「春」op.74-2〜 (リスト編)
演奏
豊田裕子(P) クリスタル・ファンタジック・オーケストラ