ミニ・レビュー
プレトニョフがオーケストレーションに手を加え“ダサさ”が軽減した協奏曲も聴きものだが、トリフォノフの洗練の極みといえるピアニズムが素晴らしい。ショパンに触発された作品を集め、多角的にショパンを味わう趣旨も興味深いが、それも天上から降ってくるような彼のピアノがあってこそ。★
ガイドコメント
ショパンの作品を中心にショパンへのオマージュ作品をちりばめた、なかなかユニークなアルバム。共演の演奏家も、師のババヤンやプレトニョフが名を連ね、トリフォノフの並外れた才が光るアルバムとなった。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21 (ショパン)
02モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲変ロ長調op.2 (ショパン)
03「謝肉祭」op.9〜第12曲 ショパン (シューマン)
04練習曲op.73-5「ショパンへのオマージュ」 (グリーグ)
05ノクターンop.33 (バーバー)
06少しショパン風にop.72-5 (チャイコフスキー)
[Disc 2]
012台のピアノのためのロンド ハ長調op.73 (遺作) (ショパン)
02ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11 (ショパン)
03ショパンの主題による変奏曲 (モンポウ)
04即興曲第4番嬰ハ短調op.66「幻想即興曲」 (ショパン)
演奏
ダニール・トリフォノフ(P) [1] (1) [2] (2)ミハイル・プレトニョフ指揮 マーラー・チェンバー・オーケストラ [2] (1)セルゲイ・ババヤン(P)
録音
[1] (1) [2] (2)(4)2017.4,5 [1] (2)〜(6) [2] (3)2017.4 [2]