ミニ・レビュー
ショパンのピアノ曲とチェロ・ソナタをヴァイオリンでという、一見“いいかも”と思わせるCD。でも熱演すればするほど、音楽の湿度と生々しさが増えてショパンから離れてしまい、やはりあのコツンと冷たい音が欲しくなる。伴奏の厚かましさも気になる。
ガイドコメント
ドロシー・ディレイ門下の日系カナダ人ヴァイオリニスト(まだ17歳)の最新録音。ショパンのアレンジ曲ばかりという珍しい選曲で、チェロ・ソナタのヴァイオリン版は世界初録音。
収録曲
01チェロ・ソナタ ト短調op.65 (ラニバラン編/ヴァイオリン版)
02ノクターン第2番変ホ長調op.9-2 (サラサーテ編)
03ノクターン第1番変ロ短調op.9-1 (ラニバラン編)
04ワルツ第10番ロ短調op.69-2 (スパルディング編)
05ノクターン第16番変ホ長調op.55-2 (サン=サーンス編)
06ノクターン第8番変ニ長調op.27-2 (サラサーテ編)
07マズルカ第45番イ短調op.67-4 (クライスラー編)
08ワルツ第17番イ短調 (遺作) (ラニバラン編)
09ノクターン第20番嬰ハ短調 (ミルシテイン編)
10ノクターン第19番ホ短調op.72-1 (アウアー編)
11練習曲嬰ハ短調op.10-4 (ラニバラン編)