ミニ・レビュー
本物の妙技は耳にも優しい(!?)。“色鮮やかなコロラトゥーラの祭典”とでも言うようなアルバムの英文タイトル。そして、表記に違わぬダムラウの色彩豊かな歌唱に酔いしれてしまう。音域、音質的には聴き手の側にも緊張を強いる領域ながら、ダムラウは内容の掌握も十分に、じつに爽やかに軽々と歌いこなす。
ガイドコメント
前作『R.シュトラウス歌曲集』で表現力の奥深さを聴かせたソプラノ歌手のダムラウ。本作ではグノーからバーンスタインまでコロラトゥーラ・アリアの数々を収録し、その華麗なテクニックを存分に披露している。
収録曲
01歌劇「ロミオとジュリエット」〜ああ!私は夢に生きたい (グノー)
02歌劇「リゴレット」〜グワルティエル・マルデ…慕わしきみ名 (ヴェルディ)
03歌劇「ナクソス島のアリアドネ」〜偉大な女王様 (R.シュトラウス)
04歌劇「セビリアの理髪師」〜今の歌声は (ロッシーニ)
05歌劇「道楽者のなりゆき」〜トムからは何の便りもない…ああ夜よ…行きましょう (ストラヴィンスキー)
06歌劇「ジャンニ・スキッキ」〜私のお父さん (プッチーニ)
07歌劇「仮面舞踏会」〜薄黒い顔で星を仰ぎ (ヴェルディ)
08歌劇「仮面舞踏会」〜何をお召しなのか (ヴェルディ)
09歌劇「シャモニーのリンダ」〜ああ!あまりにも…おお、この心の光 (ドニゼッティ)
10歌劇「ハムレット」〜遊び仲間に入れて下さい (オフェーリアの狂乱の場) (トマ)
11「キャンディード」〜着飾って、きらびやかに (バーンスタイン)
演奏
ディアナ・ダムラウ(S) ダン・エッティンガー指揮 ミュンヘン放送管弦楽団