ミニ・レビュー
非クラシックもテーマに全30巻で構成する、CD付きの音楽全集。第6巻は“古典派”なのだが、総合監修で、てい談・対談も担当している坂本龍一は、古典派のくくりを問い直すことを主題にしている。そうすることで、古典派の特徴が浮き上がってくるという仕掛けだ。ユニークに思える選曲は、名曲を中心にしながらも個性的な演奏などを含んでいるが、それにも理由があることを解き明かしながら進められていくので、多少難しいかもしれないが、話についていけるだろう。曲目解説など坂本がタッチしていない“付録”が親切丁寧なのが嬉しい。
収録曲
01ソナタ ハ短調Wq65-31 (H121)〜第1楽章 (C.P.E.バッハ)
02オルフェエオとエウリディーチェ〜精霊の踊り (1762年ウィーン版) (グルック)
03弦楽四重奏曲ハ長調op.76-3「皇帝」〜第2楽章 (ハイドン)
04交響曲第96番ニ長調「奇蹟」〜第4楽章 (ハイドン)
05ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲」 (モーツァルト)
06ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466〜第1楽章 (モーツァルト)
07弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516〜第1楽章 (モーツァルト)
08交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」〜第4楽章 (モーツァルト)
09クラリネット五重奏曲イ長調K.581〜第2楽章 (モーツァルト)
10コジ・ファン・トゥッチK.588 (第1幕第11景) (モーツァルト)
11レクイエム ニ短調K.626〜1.イントロイトゥス:レクイエム (モーツァルト)
仕様
特殊パッケージ仕様 (豪華ハードカバーブック仕様)
演奏
(1)ミハイル・プレトニョフ(P) (2)リッカルド・ムーティ指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (3)コダーイ・カルテット (4)(8)ニコラウス・アーノンクール指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 (5)アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ) (6)ルドルフ・ゼルキン(P)クラウディオ・アバド指揮 ロンドン交響楽団 (7)ヨゼフ・スーク(VA) スメタナ四重奏団 (9)レオポルト・ヴラッハ(CL) ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 (10)カール・ベーム指揮 フィルハーモニア管弦楽団 フィルハーモニア合唱団 エリザベト・シュヴァルツコップ(S) クリスタ・ルートヴィヒ(MS) (11)ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス 他
録音
(1)98.10 (2) 81.6,7,11 (3)89.3,5 (4)90.92. (5)2004