ミニ・レビュー
1947年に没した中世フランドルの雄オケゲムから大バッハまで欧州音楽地図を俯瞰する“多声音楽的宇宙構造論”と題された広大な選曲のアルバム。素晴らしく調律の行き届いたポルタティヴ・オルガン? 否、14本のリコーダー合奏! 正しくは、11種の楽器を14人で吹き分け…、すごいよ!
収録曲
01うるわしき乙女マリアの御体は (6声) (ヴィラールト)
02甘き思い出に (4声) (カベソーン)
03不運がわたしを打ちのめす (3声) (オケゲム)
04千度も悔いる思いで (6声) (ゴンベール)
05ライン川のほとり、アンデルナハで (3声) (ブリュメル)
06ああ、苦しき悦び (5声) (ジェズアルド)
07ガリアルド「隷属の身として生きるのだから」 (4声) (ファレーズ)
08ブランル・ゲ (4声) (ファレーズ)
09ブランル (4声) (ファレーズ)
10六つの低音パートで (ファンタジア) (6声) (フェラボスコ1世)
11足鍵盤を伴うプレルディウム (4声) (スヴェーリンク)
12わが青春、すでに過ぎ去り (4声) (スヴェーリンク)
13わたしたちが最も苦しいときにもBWV641 (4声) (J.S.バッハ)
14それは聖なる夜のこと (5声) (ホルボーン)
15ガリアード「ああ、なんと善きこと」 (5声) (ホルボーン)
16アルメイン「選ばれたもの」 (5声) (ホルボーン)
17わたしたちの希望であらせられるかた (5声) (パースリー)
18さあ!皆で食べ、飲もうじゃないか (4声) (エンシーナ)
19わが竪琴、悲しみの調べにあわせ (6声) (ロボ)