ベースメント・ジャックス / クレイジー・イッチ・ラジオ [廃盤]

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ベースメント・ジャックス / クレイジー・イッチ・ラジオ [廃盤]
CD
ミニ・レビュー
クラブ・ミュージック界派生のUK人気ユニットの4作目は、架空のラジオ放送というコンセプト。とにかく、いろんなタイプの高感度ダンス・ポップ曲が並んでいる。欲張り。だが、好奇心旺盛で、エンタテインメント性抜群という項目はすべての曲にあてはまる。
ガイドコメント
ダンス・ミュージックを、ファンク、ラテン、ロックへとクロスオーヴァーし、幅広いポップ・スタンダードに押し上げる音の魔術師、ベースメント・ジャックスの通算4作目。得意のお祭りポップス満載。
チャート
  • TOWER RECORDS 渋谷 アルバム総合
    7位 (2006/9/4)  ⇒  8位 (9/11)  ⇒  11位 (9/18)  ⇒  15位 (9/25)
  • TOWER RECORDS 新宿 アルバム総合
    6位 (2006/9/4)  ⇒  9位 (9/11)  ⇒  11位 (9/18)
  • TOWER RECORDS 札幌 アルバム総合
    8位 (2006/9/11)
  • TOWER RECORDS 名古屋 アルバム総合
    10位 (2006/9/4)
  • TOWER RECORDS 大阪 アルバム総合
    10位 (2006/9/4)
収録曲
01INTRO
「架空のラジオ番組」というコンセプトで制作された4thアルバム『クレイジー・イッチ・ラジオ』の冒頭を飾る、ベートーヴェンの第九も真っ青な交響曲風イントロ。大仰さと滑稽さを同居させたような、ユニークな幕開けだ。
02HUSH BOY
ラジオのジングル風イントロから、一気にアッパーなディスコ調へ。ドラム・ビートとホーンが中心のトラックにR&B風女性ヴォーカルが加わるという、ポップ・ミュージックの王道的な構成だ。メロウな中盤あり、男性ラッパーの乱入ありのにぎやかなナンバー。
03ZOOMALUDE
1分弱の間奏。架空のラジオ番組“クレイジー・イッチ・ラジオ”のトーク・タイムという設定で、女性のスピーチが収録されている。バックにうっすらと流れるスムースなソウルが「いかにも」ラジオ番組な佇まいだ。
04TAKE ME BACK TO YOUR HOUSE
アルバム『クレイジー・イッチ・ラジオ』での「ハッシュ・ボーイ」に続き、女性ヴォーカルによるポップなR&B調ナンバー。バンジョーの印象的なリフやバックで鳴るアコースティック・ギターが、全体にカントリー風の素朴な印象を与える。ベースメント・ジャックスらしいジャンルレスな曲だ。
05HEY YOU
映画『ムトゥ踊るマハラジャ』を彷彿とさせるような、インド歌謡のベースメント・ジャックス・ミックス。独特のコード感を持つ歌のメロディとヴィブラートを利かせた管楽器の響き。ビートはフロア仕様の硬質なものになっている。
06ON THE TRAIN
アルバム『クレイジー・イッチ・ラジオ』中では比較的落ち着いた曲調のR&Bテイストのナンバー。ゆるいスウィング感を持ったジャジィなトラックに、男性ヴォーカルのしゃがれ声が響く。ところどころでさまざまなエフェクトが用いられており、単なるR&Bでは終わらないのが彼ららしい。
07RUN 4 COVER
打楽器の金属音が乱れ飛ぶ、サンバ・ライクなダンス・ミュージック。女性ヴォーカルが多彩なメロディとラップで「バカなブサイクには興味がないの」とまくし立てる。頭の中を空にして踊り狂いたくなる、高速ビーツだ。
08SKILLALUDE
35秒の間奏。男性のフリー・トークが、ピッチ・コントロールにより変質し、シーケンサーとスクラッチのエフェクトをバックに、笑ったり叫んだり。遊び心満載のサンプリングによるアルバム『クレイジー・イッチ・ラジオ』のワン・クッション。
09SMOKE BUBBLES
シンセがカラフルなバック・トラックと女性ヴォーカルのメロウなメロディ・ラインとの対比が面白いR&Bチューン。派手さを抑えたナチュラルな楽曲で、フロア・ユースとしてもBGMとしても有効に機能しそうだ。
10LIGHTS GO DOWN
テンションを抑えたゆるやかなイントロから、北欧の民謡を思わせる壮大な展開へと流れるチルアウト・トラック。バス・ドラムとハンドクラッピングを用いた最低限のビートに乗せて、祈るようなヴォーカルが全編を流麗に彩っている。
11INTRO
36秒の間奏。「架空のラジオ番組」という設定に忠実な、男性と女性のフリー・トークを収録。バックにはアルバム『クレイジー・イッチ・ラジオ』のオープリング・トラックに引き続き、クラシカルなオーケストラによる交響曲が使用されている。
12EVERYBODY
カラフルな音の部品が分解&再構築されたベースメント・ジャックス風クリック・ハウス。男性ラップや女性R&Bにインド歌謡……と入れ替わり立ち替わり登場するヴォーカルも、曲の派手さに磨きをかけている。
13KEEP KEEP ON
スムースなベースに合わせてギターが爪弾かれ、セクシーな女性ヴォーカルがラブ・ソングを歌い上げる。シンセやサンプラーによる多彩なエフェクトは、いかにも一筋縄ではいかないベースメント・ジャックス節だ。
14U R ON MY MIND
往年のデトロイト・テクノのような、粒子の整った美しいマシン・ビートに、ディレイのかかったヴォーカルが繊細に響く。中盤ではストリングスが用いられ、神秘的な雰囲気に拍車をかけている。深夜のフロアにマッチしそうな、スペーシーなトラックだ。
15TROUBLE
マリアッチのようなギター・カッティングと変則的なビートが耳に残る、民俗歌謡ディスコ。男性ヴォーカルの掛け合いによるサビが、フロアでのシンガロングを誘発しそう。血沸き肉踊る、本能のブレイクビーツ。
16HUSH SALSA
大ヒット・シングル「ハッシュ・ボーイ」のリミックス・ヴァージョン。使用されている管楽器、打楽器の音色などが、その名のとおりのサルサ風。ダブの要素も盛り込まれた、内容の濃い1曲。後半にシークレット・トラックあり。
(15)(16)ボーナストラック
封入特典
  • 解説・歌詞・対訳
アーティスト
  • ベースメント・ジャックス
    1994年、英国でサイモン・ラトクリフとフィーリックス・バクストンの2名により結成されたユニット。99年にアルバム『レメディ』でメジャー・デビューを果たす。骨太なビートとワールド・ミュージック的な要素を交えたサウンド、エンタテインメント性を……
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https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
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