ミニ・レビュー
パリ在住のピアニスト、E.レニーニのトリオとソロによるパフォーマンス15曲。彼のタッチは柔らかくじわりと染み入ってくる感じ。選曲も良い。ソロもなかなかだが、やや控えめのバックに、レニーニの抑えた技巧が際立つトリオ演奏が断然印象的であった。後味が良くて手元に置きたくなる一枚だ。
ガイドコメント
“ベルギーの逸材”と称されたヨーロピアン・ジャズ界を牽引する才人のアルバム。従来の4ビート・ジャズの枠をかるく飛び越える創造性を備えた彼が、本格的にバラード曲に着手。トリオのほかにソロも披露し、リリカルな面を大胆に披露してみせている。
収録曲
01DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT
02TRASTEVERE
03I FALL IN LOVE TOO EASILY
04AMARONE
05PORTRAIT IN BLACK AND WHITE "ZINGARO"
06I CAN'T GET STARTED
07FOLK SONG 1
08NIGHTFALL
09IN A SENTIMENTAL MOOD
10IT COULD HAPPEN TO YOU
11PRELUDE TO A KISS
12WILLOW WEEP FOR ME
13SMOKE GETS IN YOUR EYES
14DARN THAT DREAM
15FOLK SONG 2
演奏
エリック・レニーニ(P) トマ・ブラメリ(B) フランク・アギュロン(DS)