ミニ・レビュー
フィル・スペクターにプロデュースをゆだねた時点から“問題作”になるのは鉄板だった77年作。表題曲のように、代表曲として残った作品がある一方、厚化粧なプロダクションに、「仮歌がそのまま採用された」とも言われるヴォーカルが埋没。コーエン入門にはまったく薦められないが、ジャケットの秀逸さ含め、忘れがたい5作目。
ガイドコメント
カナダ出身の詩人/小説家/シンガー・ソングライター、レナード・コーエンが1977年に発表した5thアルバム。プロデューサーはフィル・スペクター。深遠なコーエンのヴォーカルとスペクターの煌びやかで分厚いサウンドのコラボが聴きものだ。
収録曲
01TRUE LOVE LEAVES NO TRACES
02IODINE
03PAPER-THIN HOTEL
04MEMORIES
05I LEFT A WOMAN WAITING
06DON'T GO HOME WITH YOUR HARD-ON
07FINGERPRINTS
08DEATH OF A LADIES' MAN