ミニ・レビュー
「海」ではさまざまな音や色合いにあらためて気づかされる。発見の多い演奏だ。ソロ楽器が非常に上手く、各楽器のフレージングの自由度が高い(指揮者の指示? 奏者の即興?)。「牧神」もいろいろな音が聴こえてくる。カップリングの選曲が凝っている。
ガイドコメント
ドビュッシーはバーミンガム市響を振ったアルバムに次ぐ2作目となる。今回は超有名曲2曲と、ちょっと珍しめのラトルらしい選曲となっている。細部と全体のバランスの良さが、BPOを得て、一層冴えている。
収録曲
ドビュッシー:
01牧神の午後への前奏曲
02交響詩「海」
03バレエ音楽「おもちゃ箱」 (カプレ編)
04前奏曲集第1巻〜第7曲 西風が見たもの (マシューズ編)
05前奏曲集第2巻〜第2曲 枯葉 (マシューズ編)
06前奏曲集第2巻〜第12曲 花火 (マシューズ編)
演奏
サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団