ガイドコメント
ハード・ロックの代名詞となったディープ・パープル。その全盛期の名曲を集めた究極のベスト・アルバム。オリジナル・アルバムには未収録の「デイモンズ・アイ」を含む全12曲を収録している。
収録曲
01BLACK NIGHT
缶コーヒーのCMでもお馴染みの、ヘヴィだが憶え易いリフとシャッフルのリズムが絶妙なナンバー。各国でシングル・ヒットを放ったディープ・パープルの代表曲のひとつだが、オリジナル・アルバムには未収録だった。
02SPEED KING
『ディープ・パープル・イン・ロック』にオリジナル収録されているスリリングなハード・ロック・チューンのヴァージョン違い。ハモンド・オルガンによるムーディなイントロを持つことで、また違った味わいが感じられる。
03FIREBALL
ディープ・パープルの数あるハード・ロック・チューンの中でも随一のアグレッションとスピード感を誇る名曲。3分半に満たないものの、スリリングなオルガン・ソロからフェード・アウトへと至るドラマ性も見事だ。
04STRANGE KIND OF WOMAN
世界各国でシングル・ヒットを記録した、ダイナミックなノリを持ちながらもキャッチーで親しみやすいナンバー。リッチー・ブラックモアによるどこか飄々としたムードのメロディアスなギター・ソロも楽しめる。
05CHILD IN TIME
静と動の対比がドラマティックに際立つ、ディープ・パープルの初期代表曲のひとつ。10分を越える大作ナンバーながら、劇的に盛り上がっていくハードな展開や深い歌詞に聴き入るうちに全編はあっという間に過ぎ去っていくだろう。
06WOMAN FROM TOKYO
キャッチーなノリを持つメロディアスなナンバー。曲名から72年の来日公演の思い出を歌ったとも言われるが、実はこの曲が書かれたのは初来日よりも前だったとか。“東京”を“トケイオー”と発音するのが妙にファンキー?
07HIGHWAY STAR
08SPACE TRUCKIN'
ロックしながら宇宙を巡るSFファンタジーの世界を楽しく描いた、ハードでノリのよいダイナミックなロックンロール・ナンバー。ライヴではインプロヴィゼーション満載の大長編に発展する人気曲の原点がコレ!
09BURN
ドラマティックなリフ使いとスリリングな楽曲展開、パワフルなバンド・アンサンブルという3拍子揃った第3期ディープ・パープル随一の名曲。クラシカルな旋律の導入も含め、様式美ハード・ロックの基本形がここにある。
10STORMBRINGER
強力なリフを持ったハード・ロック・チューン。ヘヴィでグルーヴィな曲調とエモーショナルなヴォーカルのバランスが絶妙で、スライド・ギターによるアラビックなソロ・パートも、シンプルながら実に印象的だ。
11DEMON'S EYE
シンプル過ぎるリフがクセになる、まったりとした横のりナンバー。『ファイアボール』の欧州盤のみに収められていたため、長らく日本では未発表となっていたが、その後ベスト盤に収録されたことで密かに人気を呼んだ。
12SMOKE ON THE WATER
ディープ・パープルの代名詞とも言える名曲で、72年の初来日公演時のライヴ・ヴァージョン。あの超有名リフの重厚感も増し、ミッド・テンポのリズムもよりヘヴィな存在感を放っている。エンディングの掛け合いも聴きどころだ。