ミニ・レビュー
2016年11月来日の“キング・オブ・テノール”、ソニー第5弾は待望のイタリアの歌。バリトンのような深みのある中低音は、こうした歌にぴったり。もちろん渋く輝く高音の魅力も満載。「声を出すだけで幸せ」で終わらないのはドイツ的気性なのだろうが、歌の深みを引き出すことにもなった。
ガイドコメント
“キング・オブ・テノール”との呼び声も高いヨナス・カウフマンによるイタリアン・アルバム。19世紀半ばから21世紀までのイタリアの歌、ナポリ民謡、イタリアン・ポップスなどを収録。情熱のこもったカウフマンの絶唱を堪能することができる。
収録曲
01カルーソー (ダッラ)
02マッティナータ (朝の歌) (レオンカヴァッロ)
03もっと静かに話して (ゴッドファーザー愛のテーマ) (ロータ)
04パッショーネ (情熱) (タリアフェルリ、ヴァレンテ)
05こんなにも大きな愛 (フェリッリ)
06イル・カント (歌) (ムスマッラ)
07こんな風に生きたい (ダンツィ)
08カタリィ・カタリィ (つれない心) (カルディッロ)
09世界でただ一人君を愛す (デ・クルティス)
10忘れな草 (デ・クルティス)
11光さす窓 (ナポリ伝承曲) (コットラウ)
12禁じられた音楽 (ガスタルドン)
13マリュウ、愛の言葉を (ビクシオ)
14帰れソレントへ (デ・クルティス)
15ヴォラーレ (モドゥーニョ)
16ツバメは古巣へ (デ・クレシェンツォ)
17君と旅立とう (タイム・トゥ・セイ・グッバイ) (サルトーリ)
18イル・リーブロ・デル・アモーレ (ザ・ブック・オブ・ラヴ) (メリット)
演奏
ヨナス・カウフマン(T) アッシャー・フィッシュ指揮 パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団