ミニ・レビュー
面白い! グレゴリオ聖歌とパーカッションの予想もつかなかった組み合わせが新たな世界を切り開く。パーカッションはミニマル的なオスティナート手法を基調にグレゴリオ聖歌の曲調というより内容に合わせさまざまな変容を加えていく。現代音楽的難解さは皆無。むしろ現代人のポップな感覚が横溢。★
ガイドコメント
ヨーロッパを中心に注目されている若きパーカッショニスト、グルービンガーのデビュー・アルバム。既存のグレゴリオ聖歌の録音に自らのアレンジで打楽器などをオーバー・ダブするという刺激的な試みをしている。
収録曲
01「公現の祝日のミサ」〜イントロイトゥス「見よ、支配者たる主が」
02「降誕の祝日 (クリスマス)の第1ミサ」〜イントロイトゥス「主は私に言われた」
03「降誕の祝日 (クリスマス)の第1ミサ」〜コンムニオ「聖なる輝きのなかで」
04「降誕の祝日 (クリスマス)の第1ミサ」〜キリエ第14番
05「降誕の祝日 (クリスマス)の第1ミサ」〜サンクトゥス第14番
06「降誕の祝日 (クリスマス)の第1ミサ」〜アニュス・デイ第14番
07「聖金曜日の聖歌」〜アンティフォナ「われら御身の十字架を礼拝し」
08「復活の主日のミサ」〜セクエンツィア「過越のいけにえに称賛を」
09「復活の主日のミサ」〜コンムニオ「われらが過越の小羊」
10「昇天の祝日のミサ」〜オッフェルトリウム「神は喜びの叫びのなかを」
11「昇天の祝日のミサ」〜コンムニオ「主に向かって讃美の歌を」
12「聖霊降臨の主日のミサ」〜セクエンツィア「聖霊よ、来りたまえ」
演奏
マルティン・グルービンガー(PERC) ゴーデハルト・ヨッピヒ神父指揮 ミュンスターシュヴァルツァハ修道院聖歌隊