ミニ・レビュー
電子音楽の草分け的存在であるジャーマン・ロックの大御所の初期4作が紙ジャケ&SHM-CD仕様にて再発。いずれも前回再発時(ARC-7045〜50)とほぼ同じフォーマット(『エレクトロニック・メディテイション』には風船付き)&ライナーも流用ながら、『アルファ・ケンタウリ』は今回シングルCD付きとはならず、ボーナス追加という形でシングル曲を収録している。ヴァージン移籍前のこの時期は、作品ごとに感触が異なり、なかでもファースト『エレクトロニック〜』にはアヴァンギャルドな即興が詰め込まれ、トレードマークであるシンセも不在で、ある意味パンクなムードが漂う。以降、幽玄な叙情味を湛えた『アルファ〜』、アンビエントに徹した2枚組サード『ツァイト』、初期の集大成とも捉えられる第4作『アテム』と、変幻自在のトリップ音像にどっぷりハマること請け合いだ。
収録曲
01GENESIS
02JOURNEY THROUGH A BURNING BRAIN
03COLD SMOKE
04ASHES TO ASHES
05RESURRECTION