ミニ・レビュー
72年、さすがにシュヴァルツコップも50代の半ばを過ぎて、声に衰えは感じさせるものの、リートの表現ではむしろ精妙で深みを増している。そんな彼女が遺した来日公演の記録。当時のFM東京で放送された音源だ。得意とする作品がズラリ。ドイツ・リートの神髄を聴かせる。
ガイドコメント
シュヴァルツコップが1972年に来日した際の、伝説と化している2夜をCD化。彼女自身がエフエム東京(現TOKYO FM)のスタジオで監修した自選録音集で、インタビューも含むファン垂涎のアルバムである。
収録曲
[Disc 1]
01拍手
02ズライカの歌 (シューマン)
03くるみの木 (シューマン)
042つのヴェネツィアの歌 (シューマン)
05トランプ占いをする女 (シューマン)
06あの谷間の下には (ブラームス)
07セレナーデ (ブラームス)
08ばらのリボン (R.シュトラウス)
09献呈 (R.シュトラウス)
10幸福D.433 (シューベルト)
11フィリーネ (ヴォルフ)
12拍手
13シュヴァルツコップ インタビュー
[Disc 2]
01拍手
02ますop.32 D.550 (シューベルト)
03きみは憩いop.59-3 D.776 (シューベルト)
04恋はいたるところに (シューベルト)
05こどもたちに (ラフマニノフ)
06わが母の教えたまいし歌 (ドヴォルザーク)
07魚に説教するパドヴァのアントニウス (マーラー)
08クリストブルーメに1 (ヴォルフ)
09妖精の歌 (ヴォルフ)
10恋に気を許しちゃだめ (ヴォルフ)
11イタリア歌曲集〜わたしはもう乾いたパンを食べることはないでしょう (ヴォルフ)
12イタリア歌曲集〜わたしが貴族の出でもないくせになんて云うわね (ヴォルフ)
13イタリア歌曲集〜ちょっと黙ったらどお、しつこいおしゃべり屋さん! (ヴォルフ)
14イタリア歌曲集〜やんごとないあなたの御身分のことはよくわかっていますわ (ヴォルフ)
15イタリア歌曲集〜いけませんわ、若いお方、そんな風になさったりしては (ヴォルフ)
16イタリア歌曲集〜ペンナにわたしのいいひとがいる (ヴォルフ)
17警告K.433 (モーツァルト)
18拍手
演奏
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) ジェフリー・パーソンズ(P)